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2022GW前半、香川・岡山一人旅⑤ 直島2日目 2022.05.01

つづき


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朝ごはんを調達しに、朝散歩。

直島は朝ごはんを食べられるところも限られている。本村港近くにはコンビニもない。

選択肢は2つで、カフェいっぽでモーニングか、パントコリというパン屋さんでパンを買って宿に戻る。

どっちでもいいけど、宿のおっちゃんが宿で自由に飲めるドリップコーヒーが意外と美味しいから飲んでな、ってすっごいおすすめしてくれたから、パンを買って帰ろうかな〜。

8分歩いてパントコリに到着。お店は店外も店内も撮影禁止だった。

パンの数は少なめ。売り切れたらおしまい。ひまわりの種のパン…美味しいのかなぁと気になりつつも冒険はできなかった。

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チーズのパン、ベーコンのパン、クロワッサン。

小ぶりだけれど、むっちり、ぎっちり、さっくりでどれも美味しかった。そして、ドリップコーヒーも美味しかった。


今日は12時30分発の宇野港行きの高速艇に乗るまでに家プロジェクト3つと、ANDO MUSEUMと、The Naoshima Plan「水」を回る予定。

家プロジェクトの南寺は、整理券がないと入れないくらい人気らしい。昨日はチケットセンターで9時半から整理券を配り始めるのに、9時15分くらいから並ぶ人がいたとのこと。

それなら9時から並ぼうじゃない!

おっちゃんに、整理券をもらうために並ぶので早めにチェックアウトする旨を伝えたら、「おっちゃんそこまで見送るわ」とのこと。笑

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私より先を歩くおっちゃん

近すぎて8時45分ごろチケットセンターに着いてしまった。おっちゃんに「気合い入りすぎや」と言われた。

本村港で海を眺めながらおっちゃんと喋った。島の向こうに見える鉛の工場で40年働いていたとか、民宿は娘さんとやっていて掃除は全部娘さんにやってもらってるとか、リピーターさんが多いけど親しげに話しかけられてもありきたりな名字だと思い出せないことがあるとか、いろんな話をしてくれて楽しかった。

私の名字は長野県には腐るほどいるけれど、他ではあまりいないので覚えていて欲しいな。


9時、チケットセンターに一番乗りで並ぶ。おっちゃんありがとう。

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並び始めた途端ぞろぞろやってくる整理券待ちの人たち。

すると、昨日混みすぎたから先に希望を聞いて回りますと、9時15分から係の人が対応してくれた。

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検温をしてリストバンドを受け取り、整理券をもらう準備は整った。

9時半、チケットセンター営業開始と同時に整理券を受け取る。

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一番早い入館時間だったので、そのまま南寺へ向かった。

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整理券その後の列…早く並んでおいてよかった!


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南寺、中の写真は撮れない。真っ暗闇で壁に手を添えて伝って進む。途中前を歩くお姉さんにぶつかってしまうくらい、何も見えなくて、座ってと言われたベンチもどこにあるのか分からなかった。暗闇ってこんなに怖いんだ。どんなに目を凝らしても何も見えなくて。でも5分くらいじっとしていたら、なんとなくぼんやり明かりが見えてきた。つまり、

係の人「その明かりは実は最初から同じ強さで光ってたんですよ、人間の目が暗闇に順応する力を体験できる施設です、さあ皆さん歩いてみて〜」

っていう場所だった。なんかすごかった!


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次はANDO MUSEUMへ。ここは家プロジェクトのチケットでは入れないため、520円支払う。

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安藤忠雄さんは、先程の南寺や地中美術館など、直島にある美術施設をつくった方。ここはプロジェクトへの取り組みが展示された施設。打ちっぱなしの壁に当たる光が柔らかい。


次の家プロジェクトへ向かう。

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直島の海、めちゃくちゃきれい〜瀬戸内海最高だなぁ。

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途中見かけたアート。

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草間彌生柄のバスだ。赤かぼちゃ!

Googleマップでは全然辿り着けなくてかなり焦ってようやく見つけた護王神社への道。

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登る登る。

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あ、あったー!でも人の列はその先にできていた。これじゃないの?

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4人ずつ前に進む。懐中電灯を渡されて向かった先は、先程の神社の下の部分。暗闇の中に伸びるガラスの階段に懐中電灯を照らして見る、というもの。

後ろから「えっ、これだけ?」って声が聞こえた。笑

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それより、暗闇から出るこの瞬間が綺麗だった。

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目の前に広がる海〜!

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そして明るいところで間近で見るガラスの階段の方が私は好き。


次で最後の家プロジェクト!

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道中、昨日はいしゃのあとに行ったガラガラの家プロジェクトの前を通ったら、めちゃくちゃ行列でびっくりした。

案外ぱぱっと見れるものは、時間ギリギリに行く方がいいのかもしれない。


家プロジェクトの石橋。

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滝の壁は暗闇の中にあって、自然光に照らされて浮き出ていた。


最後にThe Naoshima Plan「水」へ。

こちらはなんと鑑賞無料!

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この前を行く2人の係の方の説明に対する反応が、心の底から直島のアートを楽しんでいる感じでめちゃくちゃよかった。

私は結構、「へーそうなんですね」みたいに文字通りの棒読みになってしまうことが多くて、過剰に反応するとわざとらしくなってしまうので、自然に良い反応が出来る人が羨ましい。

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揺れたり静かになったりする水面をじっくり見る時間。

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正座をしてじっと見入る人が多い。

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風に揺れる暖簾も良い。最後まで良い。


フェリーの時間まであと1時間半、回りたいところは回れたし、朝モーニングしなかったカフェいっぽでお茶でもしようかなぁと思い行ってみることに。

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モーニングは10時まででランチは11時半からと微妙な時間だったけれど、お茶だけなら大丈夫よと中に入れてくれた。

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ここ、一番いい席なのでは…落ち着く。

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先客おらず、ゆったりした時間が流れる。

ケーキセットを注文しようとしたら、焼き立て熱々だから出せない…とのこと。残念。

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ゆず茶を飲みながら、お店のお母さんとお話。ちょっぴりお話する感じかと思ったら、結構がっつりマンツーマンでお話してくれてすごく充実した時間になった。笑

直島から岡山のカフェへ遊びに行った時に、お店の人が旅先で撮った写真が飾られていて、その中に赤かぼちゃ黄かぼちゃの写真があって、「私は直島を出てまでこのかぼちゃを見なきゃならないのか!」と嫌な気持ちになったって話が一番覚えていて忘れられない。あのかぼちゃ、存在が近すぎると嫌になってしまうものなのか…

カフェいっぽは、民宿もやっているのでよかったら次回泊まりに来てねと言われた。嬉しい。泊まりたい!


そろそろ直島を出る時間。

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宮浦港はもっともっとフェリーの本数が多いけれど、本村港はこんな感じ。お昼に1本しかないあたり、朝と夕方は地元の方が使うことが多いのかなー。

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チケットの券売機もなく、今回の旅初の乗る前に係員に直接300円を手渡し方式だった。

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天気がいいので外の席に座った。

このあとほとんど乗り込む人はおらず、高速艇は宇野港へ出発。


釣りをしている地元の人が手を振ってくれて、つい振り返しちゃった。

島は人の優しさに包まれている。



つづく


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