#2どうやって遊ぶの?
どうも、園長のじゅんせんせいです。
今日は、射的の台の色を塗った年長児さん。組み立ても、もちろん、自分たちでしますよ。
「かんたん、かんたん」
「ここに、さして」
数分で完成。すごい。すごい。
ただ、
「これ、どうやって遊ぶの?」
子どもたちは、ふと疑問に思ったんですね。
先生が、ここでこうして、こうやって、これを作ってと教えることは、簡単なのですが。子どもたちのこの疑問は大切にしたいですし、射的とはこうというイメージを押し付けることはしたくありません。
すると、台の上に
積み木や紙皿を置き始めましたね。
「いいね、いいね」とどんどん物を置き始めました。
この、物を落とすというイメージを持っているようですね。
ただ、どうやって落とすの?
という新たな疑問が生まれてきました。
すると、
ケチャップの空容器を持って来た子がいました。
どうやら、この容器から出る空気で落とそうとしたんですかね。
「フッシュ」、「だめだ、これじゃ落ちん」
そして、ある事に気づいた子がいます。
「置くのは、この後ろのところに落ちるのじゃないといかんよ」
この考えには、そうだよと思う子や気にしない子それぞれでした。
ただ、こういうプロセスを経て子どもたちは遊びを作っていくんですよね。
話を戻しますね。
どうやら、子どもたち、ケチャップの空容器では的の物は落ちないという事に気づき、次に目を付けたのが、こちら。
団扇(うちわ)です。団扇を扇いだ風の力。
「倒れるよ!これ」
子どもたちは、どんどん遊びを発展させていきます。
そして、もっと団扇はいのかなと。
こんなものあったよ。
ただ、これでは風が起きません。
ここに紙を貼る子も出てきました。
一方、台の上に色々な物を載せて、落とすから床に物が散らかってきました。
「いっぱい、落ちてる」と
片付け始める子も。
それぞれが思い思いに遊んでいるんですね。
射的には撃つものが必要でこれを作るよ。
と進めるとこのようなプロセスは生まれませんでした。
一見目的とはかけ離れているように思うかも知れませんが、子どもたちは今日、射的を自分たちなりに遊びました。
この中で、どうやって的の物を落とすのか、的の大きさ、的の物が落ちたら床に散らばるなど色々な事に気づいたと思います。
この気づきを整理していく事で、ではどうしたら良いかという事につながると思うんですね。
自分で遊んでみて気づくこと。
これは、教えてもらった知ることと同じようで全然違うと思っています。
この遊びがどのような射的遊びになっていくのか楽しみですね。
『ぼくたちのなつまつり』まで、あと23日。