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【若葉色の勝負-Playlist】ピアニスト片山 柊

ピアニストのプレイリスト第4回目、今月のテーマは「若葉色の勝負」です。

生きていたら必ず一度は経験があるであろう「勝負事」。例えば運動会での徒競走や、定期テストの順位や大学受験、会社のプレゼンなど…様々な場面で付き纏うものですね。

僕の場合、7歳からピアノを始めてから「コンクール」がその多くを占めています。初めはゲーム感覚というか、結果を出す事=達成感と成功体験によってモチベーションに繋がっていました。しかし、少し年齢を重ね、だんだん周りの出場者のことが気になったり、余計なプレッシャーを感じたりして、暫く遠ざかっていたのですが、2017年にピティナの特級に出場した時、日々練習に取り組みながら与えられた多くの課題に対して、自分の持ち合わせるあらゆる感覚を研ぎ澄ませ表現に結びつけていく中で気がついたのです。「コンクールは自分との勝負だ」という事を…。

勿論結果が出れば嬉しいですが、それは二の次です。何より、「芸術は自己との対話であるのだな」と強く認識させられる機会でした。結果としてはグランプリと聴衆賞を頂く事が出来、以来様々な場所で演奏したり、他の楽器奏者とアンサンブルを行なったりと自分の世界も広がりました。これからも常に感覚を開き、自分なりの表現を探していきたいと思っています。

実は今回のプレイリストは元からあったものを一部今回のために改変したものです。モチベーションが下がった時や元気がない時に寄り添ってくれたり、鼓舞させてくれた音楽たちで、言わずもがな槇原敬之の「どんなときも。」なんて人生の全てを歌っていると思うし、Perfumeの「1mm」は歌詞の模索している主人公に共感、サカナクションの「ミュージック」は僕にとっての1番のアンセムです。少しパーソナルな内容なので、僕の人となりを幾許か感じてもらえればと思います。

・M1. 矢野顕子 - ひとつだけ (さとがえるコンサート2014)

ジャンルは違えど矢野顕子のような音楽を目指している節がある

・M2. 槇原敬之 - どんなときも。

人生

・M3. TENDRE - DISCOVERY

テンダーは去年友人とライヴに行ってから好き

・M4. パスピエ - 現代

メガネびいきを聴いていたら流れてきた良い曲

・M5. Perfume - 1mm

ストイックな歌詞が好き

・M6. くるり - 忘れないように

MV良い 

・M7. tofubeats - 20140803

高校生のときtofubeatsに憧れすぎてメガネ真似してた

・M8. 吉澤嘉代子 - ミューズ

サビの「乱反射した〜」ところでコードも乱反射するところが好き

・M9. サカナクション - ミュージック (Cornelius Remix)

アンセム

・M10. 宇多田ヒカル - Kiss & Cry

リリックにある「来年の誕生日までにこのままじゃなにも変わらない」は、やる気を出したいタイミングで唱えている

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片山 柊 (かたやま しゅう)
北海道札幌市出身。小樽市で育ち、東京音楽大学(ピアノ演奏家コース・エクセレンス)を首席で卒業、同大学院修士課程を修了し、現在東京音楽大学演奏研究員、桐朋学園大学作曲科に在学。全日本学生音楽コンクールピアノ部門全国大会第1位、ピティナ特級グランプリおよび聴衆賞ほか受賞多数。日本各地のほか欧州での演奏会に多数出演し、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団ほかオーケストラとの共演も重ね、ソロに限らず室内楽の分野でも積極的に活動している。これまでピアノを武田真理、東誠三、広瀬宣行の各氏、室内楽を藤原亜美氏に師事し、現在作曲を土田英介、加藤真一郎の各氏に師事。Web:https://syukatayama3.wixsite.com/syukatayama

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