見出し画像

パソコンネット黎明期の不思議な出来事

Macの不思議

素人が機械をいじるとろくなことがない。昔から時折言われることです。当家の母も洗濯機の使い方は奇妙でした。私がたまに洗濯する時に訊くのですが、何だかよく分からない。こうしてああしてこうするの----なんて言うのですが、良く壊れなかったものだと思います。まあ、洗濯は一応できていました。

全くの素人の私がパソコンをいじり始めて、他人に言っても信じてもらえない出来事と言うのが実際にありました。今も信じてもらえないから黙っていますが、記事なら良いだろうとの感じで、ここは信じるも信じないもという例のあの調子で受け止めて頂ければと思います。

MAC LIFE 1997

最初の入り口がMacだったと言うことは前回語りました。1998年の秋だったと思っていたのですが、どうやら1997年だったようです。赤い表紙の本は初めて買った関連雑誌でして、表紙の写真が好きだったこともあって今も大事に記念に持っています。分厚い本で、どこを眺めてもちんぷんかんぷんでした。

とすると、どうやら1997年の秋に秋葉原Tゾーンで4400/200を買ったのでした。OSは7.6.1で、そのまま使うのもよいのですが、上書きできるとしたOS8のCDがくっ付いていました。慣れたところで自分で入れろということでした。

最初どうしたら良いのかネットに繋げないので起動してみてもできることがなく、しばらくは眺めるだけのものでした。知り合いの詳しい人に来てもらって色々やってもらったのを覚えています。プロバイダーの契約も一緒にやってもらったはずですが、もうあまり覚えていません。しかしとにかく7.6.1の状態でネットができるようになりまして、そのままでも良かったのですが、ちょっと慣れるとやっぱり8に上げたくなる。こんな時は新規にインストールするのが良いのでしょうが、さすがにそんな度胸はありません。従って、上書きできるということでしたので、そのままやってみたのです。不思議な話と言うのはここからです。

無事に上書きに成功して一見何事もないかのようでした。しかしネットに繋げなくなってしまったのです。それからはもう、夜を徹してあれこれと設定などをいじり直して何度も何度も繋ごうとしましたが繋げません。

それでもめげません。こうなると私もしつこいのです。適当に放置してまた詳しい人に来てもらおうなどとは考えず、一晩中同じことを何度も何度もやっていました。

すると機械の方が根負けしたのか、お待ちください--というウインドウが突然出たのです。「おや?」と思っていると--只今未知の回線を探しています--とセリフが出て、それもちょっと待っていると--接続します--とでました。それでネットに繋がったのです。

やってみるものだ、苦労の甲斐があるぞとつくづく思い、しばらくは適当に遊んだのですが、ブラウザーはどっちだったか覚えていません。OS8にはネスケ3.0とIEの3.0が確か入っていたと思うのですが、ブラウザーの確か下側のバーに文字が右から左に流れまして、そのセリフがこうでした。

只今未知の回線で接続しています。正しく設定され直すことをお勧めします。

MacでもWindowsでも、パソコンという奴は割と何でもお勧めしてくるものなのですが、お勧めされたのは多分これが最初だったと思います。それにしても、未知の回線で接続しているとはどういうことか。機械が根負けするようなことがあるのか。何だか妙に人間ぽい奴だなと不思議に思いつつしばらくネットを続けましたが、その間ずっとその文字が流れていました。そして一度切ってしまうと、それっきりまた繋がらなくなりました。

朝まで起きていて、そろそろ会社も仕事を始めているだろうと思った頃に苦労してアップルに電話を入れて問い合わせましたら、テレコムソフトウエアというのをインストールするのかそいつを設定するのか今となっては覚えていませんが、とにかくそいつを使わないと繋がらないはずだと言っていました。

で、結局それで繋がったのだと思いますが、どうもすっきりしないので結局は新規にインストールすることにしました。ドキドキハラハラでした。しかし無事にそれも終わり、以後は普通にネットにも繋がって普通運転ができるようになりました。

後にこのことを、誰に言っても信じません。如何にも素人が作るようなネタっぽい感じだから、無理もないと思います。しかし私は推理しました。OS8は 7.6.1の上書きでしたから、そちらに残っている接続ルートを探したのではないかと。それも根負けする形で。これはもう本当にパソコンの不思議な部分だと感ぜずには居れません。熟知された方が居られたらどんな推理が成り立つのかと、ちょっと面白くもあります。

メールの不思議


Mac Fan internet1998

上の本は、多分当時の本の中で最もよく眺めた本だと思います。IE4.0が興味を惹きました。外へ食事に出る時も大抵これを持って出ました。これも記念に持っています。OSも8.1になって、自分でアップデートしました。ネットにも一応慣れて、SFアートのホームページも立ち上げました。そんな時期に、また不思議なことが起きました。他人宛のメールが紛れ込んできたのです。

これは本当に信じる人が一人も居ません。ゼロです。かまいたちにやれらたと言っても信じてもらえないのと同じようなものでしょう。メールのアドレスが、私はPOP12なのですが、13の人のメールが来たのです。13以外は同じ。飲み会があったようで、その後の挨拶のような形でした。JPEGが一枚添付され、確か二人の男性の姿が写っていました。

これを、その方へ転送したかどうかはもう覚えていません。したような気もするし、多分気味悪く思われるだけだと思って、知らぬ顔をしていた方が良いと判断したかも知れません。どっちにしたって、届いていなければもう一度送るだろうと、その時はまさかまたこちらへ紛れ込んでくることはあり得ないだろうと考えたのか。色々思い起こすのですがもう分かりません。

デジタルは、僅か一文字違っても完全に別物であることは私でも知っています。しかし実際にこういうことがある。ないと思われることが実際にあるのです。そして、結局のところ、自分の身に起きたことは自分にしか分からない。これは例えれば心霊体験のようなものです。当時は全く素人でしたから、こういうことってあるのだなと極普通に思っていました。

そう言えば、送ったはずのメールが相手に届いていない、しかも戻っても来ないと言うことは実際にありました。ああいうのはどこへ消えているのかと思います。さすがに今はそんなことはありませんが、昔は間違いなくありました。まったく、世界は不思議に包まれていると思います。

信じられないと言えば、当時のMacはボロボロだったと聞いています。存続すら怪しかった。だからマイクロソフトの支援を受ける見返りにMacにIEの搭載を条件とした。

ええ、ええ、覚えていますよ。一時はメーラーにメールアンドニュースでしたっけ、あんなのを使っていましたから。すぐにOutlookになりましたが。
一時マイクロソフトに支えてもらったという、これが直ちに正しいかどうかは知りませんが、朧げに判断できるところは大体はそんなところでした。

それが今や時価総額でアップルとマイクロソフトは抜きつ抜かれつの関係になっているとか。分からないものです。この分からなさも、充分に不思議です。世の中は本当にどうなるか分かりません。私は遠くない内にぽしゃってしまうと当時は思っていました。スマホの世の中になったと言うのがこの結果に繋がったのでしょうか。

そう言えばMacはあの当時から小さな端末で何かする--ニュートン--とかがあって、一度はぽしゃったように思うのですが、もしかしてあれがスマホの元でしょうか。

私は今はMacから放れましたが、ポリタンクのG3を今でも持っています。デザイン的に好きでかなり欲しかったのですが、上司からの贈り物でした。今や起動することもあまりないですが、たまに文字打ちくらいはしてみるかと思います。使わないと確か電池の減りが早いのですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?