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明暗で単純化を考えたい

明暗で描くとは、この場合、つまりはモノクロで描くと言うことです。そして暗示ということを普段から考えています。構い過ぎた絵よりも暗示の部分を含んでいる絵の方が、私は遥かに魅力を感じます。

深い森

そして目に見える全てのものは幾つかの大雑把な明暗のパターンに整理できると考えています。水を多く使った場合はその成り行きに任せてぼかしが生まれれば、暗示の効果はさらに増します。一見水墨画風に見えますが、これは安価なスケッチブックにポスカラを水に溶くだけで描いているので、その意味では水彩画です。

やや抽象的な風景

時には描画にしくじって幾何学的な図案になったとしても全然構わない、むしろ見ようによっては別の面白さが生まれる可能性もある、色んな事をやっている内に面白さの幅が増えてくる--と個人的には思っているので、日頃はモノクロでこのような練習をしています。練習は世間に見せる必要はないのでドンドン失敗しましょう。

といっても実はこれはなかなかそう簡単には行きません。いきなりそれができたら苦労はしないのですが、実際は苦労の連続です。なので、なるべくはモノクロで取り組むのが良いと思います。モノクロ表現は、それ自体がとても魅力的です。

セリアのミニスケッチブック

これは百均のセリアで買ってきたスケッチブックに描きました。表紙の違う色々を買ってきましたが紙は同じです。マルマンのミニスケッチブックと大方同じサイズですが、閉じ方向が違っているのでその部分をカットすると横に細長くなります。ここでは拡大して表示する形ですからややピンボケ感がありますが、それでもシボがないのでザラついた感じからは多少逃げられますね。

紙質は割とツルッとしていて、前回使ったダイソーのドローイングブックと似た紙です。一般的に表面が滑らかな紙は水彩に向かないと言われますが、私は好きで使っています。海外ではコピー紙とか言われていて、その紙質は不明ですがケント紙に似ている紙を水彩に普通に使うようです。昔何かの本で読みました。使わないのは日本くらいじゃないですか。

これはケント紙程高級なものではないようで、水にはケント紙より弱いです。でも、私は悪条件でも練習を目指そうとのスタイルでやっていまして、百均や文具しか手に入らない状態であっても充分に絵は楽しめるとの気持ちで描いています。

別に安物使いを目指している訳ではないです。でも、筆も百円均一なので、安物使いと言うより、貧乏性だと思いますね。

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