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はじめての出版物語1/6「突然の執筆依頼」


ー拝啓 小学校3年生の私へ

 大人になったら、本を書くことになるよ。ー


はじめに、このnoteの連載について

この度なんとわたくし幸田夢波、共著で本を書かせていただくことになりました!いぇ〜〜〜〜〜い

Amazonさん他でも予約がすでに始まっており、全国の書店さんでも置いていただける予定です。(ネット予約ですと少し配送が遅くなるかもしれず、一番早く手に入れていただくなら書店で購入していただくのが良いそうです。取扱書店についてはまた別途お知らせいたします)

声優事務所を退所してフリーランスになり、ブログを始めて、声優ブロガーとして名乗り出してから今年で4年目となります。

ブログを書き始めてから「書く」お仕事の依頼をちょくちょくいただけるようになったのですが、まさか書籍執筆のご依頼をいただけるとは思っておりませんでした…


こんな貴重な体験を発信せずみんなに共有しないのはもったいない!と謎の使命感に駆られまして、発売発表の日から実際に発売までの間に、「どんな流れで本を出版することになって、実際どんな作業をしたのか」ということをnoteの連載にしてお届けしようと思い、今書いています。

目次は以下のようになっており、全6回で書籍発売日に完結するように週に2本ずつ公開していく予定です。

ーはじめての出版物語 目次ー

1突然の執筆依頼
2オンラインサロンメンバーと執筆作業
3追筆作業
4初校ゲラが来た
5再校ゲラが来た
6出版

普段からnoteを利用していて思うことですが、noteを使っている方は本当にみなさん文章が好きな方が多く、
作家さんとして活動しているわけではない方なのに美しく透明に輝くような素敵な文章を書く方と出会うことがたびたびあります。

きっとこれから作家さんとして活躍されていく方も多いのではないでしょうか。

だからこそ、私のケースではありますが、「出版をする」ということがどういう体験だったのかをnoteで発信できたらいいな、と思いました。

関わってみないとわからないことっていっぱいありますもんね〜。


ということで連載第一回目!

よかったらぜひ出版までお付き合いくださいな〜!


メールで来た執筆依頼

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ブログやSNSなどで発信することが仕事のメインになりつつある今、新規のお仕事依頼は全てブログの問合せフォーム経由でくる。

2020年1月、この日もブログの問合せフォームから「原稿執筆依頼」というタイトルのメールが来て、「お!またどこかのネット記事とかで記事書かせてもらえるのかな〜」なんて思いながらメールを開いた。

最近は企業さまが運営しているネットメディアへの記事寄稿を依頼してもらうことも多かったから、またそういうお仕事かと思っていた。


いただいたメールを見てびっくり。送り主は出版社の方で書籍の執筆依頼だった。ヒョ〜。

8人共著で、という話で、タイトルはなんと『無職本』(仮)。笑


面識もないのにこのようなタイトルでの執筆依頼をお願いして気分を害された申し訳ない、という旨の内容がとても丁寧に書かれた長文メールだった。

メール一つでも文章を見れば大体その人の性格がなんとなくわかる気がしているので、直感で「この人はきっと良い方だ」と思った。


あと問合せの時点ですでにお金のこと(原稿料)が詳細に書いてあった。

フリーランスになってからここらへんはすごく気をつけていることで、お金の話をしないまま仕事に着手すると必ずあとでトラブルになる。

先にしっかりお金の話をしてくれるクライアントさんはとても良心的なクライアント。大体スムーズに仕事も進む。


そして一番私が惹かれたのは、以下の部分。(メールより抜粋)

「水窓出版」は2018年の6月より、一人で起業しました出版社で、現在三点の出版物を刊行した新規の出版社になります。

え!出版社って一人で起業してできるものなの!?


大変失礼ながら出版社というと、都内のどーんと構えている大きな会社たちが思い浮かぶので、一人で起業してできるものなんて思いもしなかった。

そして一人で起業して出版社をやられているこの方は、きっと本当に本を作るということが好きな方なんだろうな、と思った。とてもそそられる。


ジョギング中の妄想が膨らむ

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毎日ジョギングをするのが日課なんだけど、そこで仕事のことを考えることが多い。

体を動かしている時は脳味噌が暇なのかいろいろなことを考えられる。

普段は時間を活用しようと思って英語を垂れ流しているんだけど、その日は大好きな音楽を聞いてテンションを上げて、執筆についてひたすら妄想を膨らませた。


私は本を読むことが大好きだけど、読書が好きになったきっかけを思い出した。


小学三年生の時、よく私をからかってくる男の子がいた。
その子にからかわれたり喧嘩してしまうのが嫌で、学校に行くのも嫌になってしまった。

そんな時に母が私にハリー・ポッターの1巻であるハリー・ポッターと賢者の石をプレゼントしてくれた。
まだ当時は映画化もされていなくて、小学3年生の私にはとても大きな本だった。
重くて分厚い本を持っているだけでちょっと頭良さそうに見えるから嬉しい。


「休み時間は集中して本を読んでいれば、話しかけられても大丈夫だよ!」と母は言ってくれた。

小学3年生にして私は「無言で話しかけないでくれという圧を出すことができる方法:読書」を身に付けたのだ。ちなみにこの方法は美容室で今もよく使っている。(当方コミュ障)

これによって本当に読書をしている時は周りの声が聞こえなくなってしまい、例の男の子とのいさかいは無事おさまったけれどオタクの扉を開けてしまった。母には感謝している。その後私は中学生で無事 真のオタクとなりオタク生活を謳歌した。


そんな私が今度は書き手になる。こんなに嬉しいことはない。

やりたいことがいっぱい思いついた。

・キングコング西野さんや幻冬社箕輪さんがやっていたみたいに、自分のオンラインサロンで原稿の進捗を見てもらって、みんなの意見を聞きながら本を書いたら楽しいんじゃないか?

・発売日までnoteで「どんなふうに初めての出版をしたのか」連載をしたら楽しいんじゃないか?(今読んでいただいてるコレ)

・お世話になったあの人にも読んでもらえるかな?作家デビューだぜヒャッハー!

ジョギングが捗った。

二日後に打ち合わせへ

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ということで早々に返信をして日程を決め、新宿の某所で打ち合わせをした。ご依頼のメールをいただいてから二日後のことだった。


出版社の方はとても誠実そうな方で、お会いした時点ではまだご依頼を引き受けるというお返事はしていなかったけど、「すぐに時間を作っていただいてありがとうございます」と言ってくださった。

まずは一人で出版社を起業したことについてお話を聞きたくて、その部分についていろいろ質問してしまった笑

素敵だな、と思った。


次に

フリーランスとして今まで仕事をしてきた経験から、最初に会った時に聞いておいてはっきりさせておいた方がいいことをいくつかメモしていたので、それを矢継ぎ早に聞いていく。

当時のメモがこちら。

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自分用に書いたメモで公開しようと思ってなかったものなのであけすけな感じで申し訳ない笑

ただやっぱり個人で仕事をしているので、こういうのって大事なことだと思ってる。
なのにあんまりそういうことってネットで発信している人いないというか、発信してても目立たないよなーって思ってるのでバシバシ発信していきたい所存。

全てその場で聞いて、きちんと答えていただけてよかった。ご依頼をお引き受けすることをその場で即決した。


オンラインサロンで自分の原稿部分は共有し、メンバーさんにアドバイスをもらいながら書き上げるということもご快諾いただけた。

実はオンラインサロンのメンバーさんには新規の仕事依頼が来た時は「こんな依頼きた〜」とよく話していて、中には個人で仕事している人やこれから個人事業主になりたいという人もいるので情報共有をしている。

ここには書かないけど条件とか金額の話も共有していて、そういう情報がのちのちメンバーさんたちの将来につながっていったらいいな、と思っている。


みんな本を書くことになった時は応援してくれて「買うー!」って言ってくれたのが嬉しかった。

そして原稿執筆時には大変お世話になった。笑


そんなこんなで執筆作業がスタート!

続きは第二回へ。

予約開始してます。

サロンも楽しいよ。

▼出版社:水窓出版

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