貴方を守れるのは、貴方の気持ちの努力と、前向きな姿勢だけ。

今、私が勤めているパート先に
正社員の新入社員の男性が"気持ち的"に
会社、もとい先輩社員とソリが合っていない様子を
よく、いや、毎日、目撃する。

別会社にて正社員を3年経験した事のある
現パートの私から
何と言葉をかけるべきか、否か。
すごい迷っている今日、この頃。

彼の最近は、
社員の皆様からお叱りをよく受けている。
「もう何ヶ月もやってるのに何で出来ないの？」
「こんな簡単なのも出来ないなら、次に何も教えれないよ」
「そんな態度で良いと思ってるの？」

忙しい状況下だから、多少口調は厳しく、冷たい様な言い方になるが
落ち着いた時には、いろんな方が彼の話を聞こうと姿勢をみせている。
「何で出来なかったの？」
「こういうのは難しいのかな？」
「どうすれば良いか自分で分かるかな？」

正直に言うと、
昔の私を見ている様だ。
と言うのも、新入社員だったあの頃
周りの同期が出来る一方、私だけ出来ない事が多くあったからである。

何故、周りと同じように出来ないのか。と
毎日悩み、心は病んでいた。
「なんでお前は、まだそんな事やってんの？」
「もっと効率よくしろよ」

新入社員だったあの頃、私は強がっていた。
私に出来ないものなど無い、と。
ただ、現実は甘くなく、誰よりも出来ない事が事実だった。
だから、本当に苦しんだ。
でも、数年後にやっと
自分を守れるのは自分だけだということは
理解した。

私が当時やった事は単純である。
①私は仕事が出来ない事を認める。
②叱ってくる方に対して、尊敬と感謝をする。
「私の為に怒って、時間を割いてくれて、本当にありがとうございます。」
③誰でも出来る当たり前のことを、自分でも当たり前に出来るまで、やりまくる。
「私、この作業苦手なんで、やらせてください！！」
④間違えたら素直に謝る。
「すみません、間違えました。こういう場合はどうしたら良いですか？教えて下さい！」
⑤スピードより正確性を高める。
⑥何かしらで絶対にこれは負けないモノを生み出す。
「お客様対応なら、絶対に負けない」

だから、私は彼に言いたい。
貴方を守れるのは、貴方の気持ちの努力と、
前向きな姿勢だけだ、と。
郷に入れば郷に従えだ、と。

私が2年目の時に、高卒の新入社員が入社した。
本当にガキで、高校生でしか無い。
静かな子もいれば、ヤンチャ過ぎる子も居た。
それぞれに良いところと悪いところがあるが、
一人の仲のいい後輩男子はいつもこう言っていた。
「それ僕もやりたいです！やらせてください！」
なんて向上心のある後輩かと思っていたが
やっぱり1年目なんて、何も出来ない。
「なんでそんな事出来るんですか？
なんでそんな事する必要あるんですか？
絶対無理ですって、やる意味無いですって！！」
彼は、よくそう言っていた。
しかし、ずっと
何で出来るのか、何故やる必要があるのか、
どうやったら出来るのか、
という事を考え、悩み、
自分の就業時間が過ぎても、
早く出来るようになりたい、と先輩の横にずっといる姿をよく見た。
そんな彼は、1年後には
大卒の新入社員よりも幅の広い仕事が出来る様になっていた。
そんな彼がずっと言っていた事、それは、
「あの先輩の指示に従えば絶対に出来る。
尊敬してますし、いつも怒られるけど、
絶対に見捨てられた事ない！
本当に感謝しかない。
僕も早くああなりたい。」

そして、私の昔の上司が教えてくれた。
「上司と先輩社員はお前に厳しいだろうし、苦しむことや、面倒な事しか言ってこないだろう。
だから、楽しめる事を自分自身で探して生み出せ。」
「お前より仕事の出来る先輩は、お前の今の仕事以外にも沢山仕事がある。
だから、お前は一番簡単な事しかして無いんだぞ。
それを理解しろ。
そして、その忙しい中で叱ってくれている事に感謝しろ。」

私の今勤めている会社の新入社員の男性よ、
諦めるな。
大変だと思うが、社会とは、
生きていくとは、大変な事なのだ。
そして、素直で、志高くあれ。
周りと同じ様に出来る様になりたい、そう思う事がまず第一歩だ。

最後に、
正直に言うと、
私の勤めている会社は少数精鋭だと思う。
だからこそ、一人一人の能力が大切。
だからこそ、厳しくいく。
と言っても、
仕事内容は覚える事が沢山あっても、
社会的に厳しくは無い。
他の会社の様に、仕事内容以外に面倒なことに巻き込まれる事が無い。
きっと、ずっとマシ。
それを理解しているからこそ、彼にはここで頑張って欲しい。
たったそれだけで書いたこの記事は
見られる事はあるのだろうか。
見ても、自分には関わりない、と
思わなければ嬉しいのだけれど。

チョコレートに牛乳
(上から目線のような書き方で申し訳ありません)