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身近になったスター達

ジャニーズがYouTubeやInstagramを始める等、現代においてスターは身近になりつつある。その大きなきっかけを作ったのは、定期的に握手会を行い総選挙まで始めたAKBグループにあると思う。
この記事では、「現代的偶像論」という偶像ーアイドルーについて語るマガジン発足に至った経緯について話していく。※「現代的きらめき偶像論」にする?

●昭和のスター達

昭和の終わりに生まれ平成で育ったわたしには、昭和のスターの知識は無に等しい。だが、大学の講義でほんの少しだが学んだのでその時の知識から話したいと思う。

街に映画館があるもののテレビ放送のなかった昭和初期、銀幕スターが活躍していた。回転する映写機から映し出される銀幕スターは夜空の星のごとく遠く、架空の存在に見えていただろう。

本格的なテレビ放送が始まった昭和中期、俳優や歌手がブラウン管の中で演じたり歌ったりしていた。一般的にテレビが復旧しだすと銀幕スターよりはスターが身近に感じられるものの、それでもまだ遠い存在だった。
架空ではなく現実の存在には見えだしたものの、自分とは別世界の住人に見えていた。

昭和の後期にもなれば歌番組やバラエティの公開放送だったり歌手のライブだったりで生の姿を見れるようになり、以前よりは身近に感じられた。
それでも隠れている部分が多く、どこかミステリアスな存在だっただろう。
芸能人について得られる情報は、マスコミから流れてくるものや生活圏で流れる噂に限られていた。

●平成のスター達

時は流れて平成10年代後半頃になるとインターネットが発達しだした。誰もがネットで情報を得られるようになった。
芸能人達は個人のブログを持つようになり、仕事だけでなく私生活のことも綴るようになった。芸能人が自ら発信する情報に興味を持つ人は多く、閲覧数はうなぎ上りになり「ブログの女王」なる言葉も生まれた。
また、一般人もブログを始めるようになった。携帯電話も機能が向上して写真も撮れるようになり、個人がマスコミのように芸能人の話を書く機会が増えていった。

その後、ミクシィやTwitterといったコミュニティが増えていき、ニコニコ動画やYouTubeといった動画サイト・InstagramやTikTokといった自己を表現するアプリ等も出てきた。

そういった誰もが主役になる可能性が大きくなった時代に台頭してきたのは、秋元康率いるAKB48というアイドルグループだ。クラスでN番目にカワイイ女の子という親近感を得られる少女達を集め、定期的に握手会を開催した。ファンはアイドルと話したり触れられたりできるようになり、芸能人はかなり身近な存在となってきた。

SNSが発達すると芸能人の目撃情報や噂が瞬く間に広がるようになった。個人がでっち上げた嘘でさえ日本中いや世界中に拡散されてゆく。
また、スマホの機能が向上して誰もが高性能な写真や動画を撮れるようになると、秘めていたプライベートまで明るみになってゆく。
そうなると、会ったことも話したこともない芸能人がまるで知人のように身近に感じられるようになるのだ。

●現代的偶像論

このような変遷を辿るスター=偶像(アイドル)に関する所見を述べていくのが、当マガジンである。
隔週土曜(または日曜)の偶数日更新予定。



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