幸せのつかみ方 No. 4英里子さんの場合

初めてのママ友

英里子さんとは、いわゆるママ友でした。
最初の子が幼稚園に入学すると話をする事が多くなり今で言う所のママ友になりました。
英里子さんとは子供が入学前から挨拶をする程度のご近所の知り合いでした。夫同士も顔見知りでもあったので、接近するのは時間の問題でした。
幼稚園から小学校入学の頃までは一緒に遊園地に行ったりお祭りに出かけたりと、子供同士も良く遊ぶあいだがらでした。

英里子さんの性格は明るく目立つタイプでした
結婚生活はどちらかと言えば裕福な家庭で、旦那さんも車や持ち物もブランド品を持っていて彼女もお金に無頓着なところも見える事もありました。
子供に関しては普通に愛情はあった様に見えていました。

彼女一家に変化が見え始めた頃

子供同士が遊んだり、時々家族ぐるみで出掛けたり、子供抜きでママ友同士でお食事会など、どこにでもある子供を通してのお付き合いが続き楽しく思っていました。
夫同士も呑みに誘われたり、こちらから誘ったりと良いお付き合いが出来たと、嬉しく思っていました。

そんな付き合いが1~2年が過ぎた頃、珍しく朝早くに英里子さんが自宅に訪ねてきました。前夜私の夫は彼女の夫と出かけていました。
私の夫は珍しく10時前に帰宅、どうしたのかと訊ねる私に、言葉少なに
「今日は別に人もいたから‥‥」との言葉にその時は特別何の不思議にも思いませんでした。
知らない人が来たので気楽に呑めなかったのだろうかとただ思っていました。
英里子さんは、おはようの挨拶もそこそこに私に言いました

「パパ昨日遅かったでしょ?」 一瞬何かを感じてしまった私は思わず
「ああ、そうね!」 その時彼女は察したようでした
その返事に不自然さを感じたのだと思います。

その後夫にもう一度聞いてみた所、知らない人とは女性でした

その頃から付き合いは遠のいていきました
家族ぐるみの付き合いは無くなりましたが、夜になると彼女から電話が来ることがありました
「女がいる」「別れてもいい」「ショックなんて全く無い!」
その様な話を一方的に話して来るのでした、もう女性がいる事を彼女の夫も認めている様でしたので、私も嘘を言ってしまった事を謝りました。
しかし 私も前から知っていた訳では無い事は言いました。

彼女は近くに引っ越しました、子供と一緒に

母親が女になる時

子供との生活を送るようになって
彼女なりに頑張ってもらいたいと願う一方で
あまり良くない噂が聞こえてくるようになりました。
夜、彼女を見かけたと
子供と一緒ならば特に心配は無いのですが一人であったり、男性と一緒だったりの時も有るとの事でした。
時間も遅い時間だったりと子供達はどうしているのかと心配する声も聴かれてくるようになりました。

しばらくして 彼女は子供を捨てました。
部屋に残された子供達は離婚した元夫に引き取られました
子供より女としての生き方を選んだのでしょうか
どのように理解をすればいいのかわかりませんでした
その後、彼女は再婚をして子供が生まれました

彼女だけのせいではありませんが、子供達は2度親に捨てられたのです。
その気持ちを考えた時に言葉は見つかりませんでした。

そして、また彼女は再婚をしてもうけた子供を置いて姿を消しました

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