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いつだってやることはシンプル!予想外の株高に乗れてないと思う人がやること3つ

こんにちは。株好きFPのりえです。

2023年も不安定な相場と言われていましたが、思わず株高が続いていますね。この波に乗れていますか?私自身は、「もう少し買っておけばよかった~」という気持ちもありますが、この相場のおかげで昨年よりは調子がよい状態です。1月30日のテレ東のニュースモーニングサテライトで、三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ投資ストラテジストの藤戸則弘氏が今の株高の要因は3つの状況変化にあると解説していました。その内容をお伝えし、今この波に乗れていないと感じている人がするべきことを3つお伝えします。

3つの状況変化とは?

1.中国の経済指再開期待による株高

中国のゼロコロナ解除で、経済再開が期待され、中国株は昨年10月の安値から上昇に転じています。

まず、銅の価格が上昇しています。中国は世界中の銅の消費の5割を占めているため影響が大きいのです。銅はあらゆる製品に使われているので、銅の価格が上昇しているということは経済活動が活発するということを意味します。また、鉄鉱石価格(オーストラリア産鉄鉱石、中国向け輸出価格)も上昇しています。非鉄金属の世界需要も約5割が中国です。

なお、銅や、鉄鋼・非鉄の価格推移は、WT銅上場投信ETF(1693)、NF鉄鋼・非鉄ETF(1623)でわかります。

GDP世界2位の中国の影響は大きいと言えますね。

2.アメリカの利下げ期待 雇用統計でCPI鈍化で長期金利も低下による株高

アメリカの10年債利回りは、去年の10月に4.2%台をピークに低下しています。
12月FOMCで、政策金利(短期金利)の利上げ幅を0.25%に縮小しましたが、23年も利上げするというパウエルFRB議長の強気の発言で12月30日まで3.9%まで再び上昇し、株安が続きました。年が明けて12月雇用統計が発表され、平均時給の上昇率が鈍化し、賃金インフレが落ち着いてきました。また、12月分の消費者物価指数(CPI)が前年比6.5%プラスと昨年ピークの6月の9.1%プラスからはだいぶ収まってきました。これらのことからFRBは金融緩和方向に向かうのではと期待が高まり、直近の1月18日の10年債利回りは、3.375%まで低下しました。

なお、2月のFOMCでは0.25%の利上げがほぼ確実視、3月は、2割の人は利上げなし、8割の人は利上げの見方をしていて、早ければ3月で利上げ一度停止という期待が出て、軽い景気後退で終息するのではという見方になっています。

3.海外投資家による日本の利上げを見込んだ株高

2022年12月に日銀の政策転換が行われました。イールドカーブコントロールで0%に誘導している長期金利(10年債)の上限をプラスマイナス0.25%から0.5%に引き上げました。

詳しくはこちらの記事を参照くださいね。

この時日経平均株価は600円近く下落しましたが、先日の日銀金融政策決定会合で現状維持を発表したあとは、600円近く上昇しました。この動きだけ見ると、市場は日銀の政策変更を嫌っているように見えます。ところが、日本株の取引の約7割を占める海外投資家は、日本の利上げを見込んでいると言うのです。海外投資家の買い越しは1月1週を除いて2週連続買い越しになっています。

これら3つの要因で株高になっているというわけです。日本は、金融緩和を好感しているようにも感じますが、中国、アメリカは納得のいく内容です。ただ、変わっていない部分もあることは注意しておきたいところです。

変わっていないこともある

変わっていないこととは、アメリカは、現在も景気後退局面であることです。行き過ぎたインフレが落ち着いたことはいいことですが、経済指標は悪い方向に向かっているものが多いです。ISM製造業指数は50割れ、賃金上昇ピークが過ぎ、雇用削減のニュースは多いです。消費はやや鈍化傾向です。また、短期金利が長期金利を上回る逆イールドも継続中です。逆イールドとは、過度な利上げにより短期金利が急騰したことで生じる現象でその後景気後退局面に入ると言われています。2020年のコロナ前にも起きていた現象です。景気後退局面でも上昇する局面はあります。それから、資源価格と言えば、銅より原油価格の方が注目されます。原油価格もまだ下落傾向です。

上昇相場に乗れてないけど気をつけたいこと3つ

予想外の株高についていけなくて、どうしてよいか困ってしまいますよね。そのようなとき、どう行動すればよいのでしょうか?

1.飛びついて買わない

買いたいと思っていた銘柄が、どんどん上昇していくことがあります。私も買い損ねてしまった銘柄があります。だからといって、焦って買わないようにしましょう。もしその銘柄を買えなかったときはそれは仕方のないことです。次のチャンスを待つか、別の銘柄を探すようにしましょう。

また、株価の参考指標のひとつとして、騰落レシオがあります。値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って計算したものです。120%を越えると買われ過ぎと言われています。1月31日の日経平均株価は下落したものの、騰落レシオは125.61とまだ過熱感があります。調整は必ずやってきます。

2経済指標、金利の動向を確認する

アメリカや日本の政策金利や、主要な経済指標を確認しましょう。それによって金利が動きますので、景気の方向性を確認しましょう。ここで気をつけたいのは、株価の動きを予想するのではなく、景気の方向性の確認です。

3.いい業績で、割安で、上昇傾向にある銘柄を選ぶ

どんな相場でも、この3つの条件に当てはまる銘柄を選びましょう。いい業績が続けば、株価の上昇は継続しやすいですし、割安であれば、上昇余地があります。上昇している銘柄は、市場がよいと注目していることです。

2023年がずっと楽観ムードとは限りません。というのも、2022年末は誰も2023年が上昇相場になるとは思っていなかったですよね。誰も思っていなかったことが起こるのがマーケットです。だから、株価を予想しながら買わない、思惑だけで上がっているものを買わないことが大切です。魅力的に見えますが、長続きしませんので、買ったときは天井ということはよくあることです。

上昇相場に乗れていないと焦ってしまうかもしれませんが、またチャンスはやってきます。いつだってやるべきことはシンプルですね。

まとめ 上昇相場に乗れていないときにすること

・焦って買わない
・経済指標、金利の動向を確認する
・いい業績で、割安で、上昇傾向にある銘柄を選ぶ

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