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《富士登山記録》 自らの足で【宇宙】へ向かい、宇宙に生かしていただいていることに気付けたお話。


2023年8月。
初めて富士山に登りました🗻

4月に河口湖から見た富士山


富士山に登ってみようと思った理由は「一度、日本のてっぺんに立ってみたいな〜。頂上からご来光が見えたらいいなぁ♪」ってくらい。

深く考えずに、登り始めました。

ところが!!!!!


もうね、「良い経験でした」とか「感動しました」では、とても表現し切れないくらい、すごかったのです。「すごかった」も浅い😭

私の全語彙力を振り絞って表現するならば、【神聖】でした。

表現するのが難しくて、まとめるのに時間がかかったのですが。どうしてもまとめておきたくて、なんとかこうとか、まとめました🗻

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お昼頃に5合目を出発し、山小屋を目指しました✊

写真にもエネルギーの強さが乗ってる!
大部分の時間の視野はこんな感じ。
息子くんの足元を見ながら、自分の次の1歩を考え続けました。


夕方頃に、山小屋に到着。ごはんをいただき、少しずつ夜になっていく空と、少しずつ灯っていく街の明かりを堪能しました。

夜中にここから出発かぁ!夜はどんな感じなんだろ〜!とワクワク♡しながら撮った写真
写真におさまり切らないけれど、パノラマで続いてる空が本当にキレイでした。


ここまでは、「わぁすごーい♡ きれーい♡」くらいだったのです。


++

仮眠を取り、23時半頃に山頂に向けて出発。
感動を通り越した、神聖な感覚は、ここから始まりました。

⭐️ 少しだけ、夜の写真も撮りました。しかし、感じたものを、まったく表現し切れないのです。夜の様子は、文章だけで表現していきます!

⭐️ 最後の最後に、この富士登山で気付かされたことが明らかになります。どうぞ最後まで、ストーリーをお楽しみください!

++

とてもお天気が良い日だったので、見下ろすと、街の灯りが良く見えました。

私の前後には、登っている人々のヘッドライトの灯りが、ホタルのようにピカピカしています。

そして空には、満点の星。天の川も見えたし、流れ星も2つ見えました。

自分の上にも、後ろにも、右にも、左にも、星空が広がっている。

生まれて初めて、星空に囲まれている感覚になりました。


生まれて初めて、

「私って、 宇宙の中にいるんだ」


って思いました。


++

街の灯り
ヘッドライトの灯り
星の灯り

この3種類の灯りが、真っ暗な宇宙の中にありました。

ライトと街は、人間が創り出した光だ。
星は、宇宙が創り出した光なんだ。

って思ったとき。


なんだか人間が、宇宙を、地球を、環境を、汚しちゃってないかなぁって思えてきて。人間は、宇宙に対して申し訳ないことをしているんじゃないか、という気分になってきたのです。

そして。

あれ?富士山って、こんなに登りやすくなっていて。人間が登山道をつくって登りやすくしてきたけど、自然を壊してしまっているよね。

「富士山に登らせていただいて、大丈夫なんだろうか?」


という気分になってきてしまったのです。


++

とにかく、空が「近い」のです。
1歩1歩登るごとに、満天の星空に「近付いていく」感覚があるのです。


自分の足で、宇宙に向かっていくような感覚。

天空に登っていくような感覚。


「あぁ。 死ぬときって、こんな感じで天に昇るんだろうな。」


って、思いました。

言葉で表現するのが難しいのですが、「神聖なもの」を感じたのです。「こんなに神聖な場所に居ても良いのだろうか?」という気持ちが大きくなっていきました。


++

そんなことを考えながらも、「あー素晴らしい経験をさせてもらってるなぁ〜!あと何時間かしか夜はないんだから。一瞬一瞬を味わおう♡」と、味わい尽くしておりました。

すると。

急に「あ!!!」と、なりました。「私、登らせてもらってて、いいんだ!」と、分かったのです。


そっかそっか、いいんだ!!

だって、今、私がここに居るんだから!!

もし居ちゃダメだったら、ここには来れていない!!


って、急に分かったのです。

もしも富士山が、地球が、宇宙が、人間に富士山に登ることを許していなかったら、道をつくろうとしたときに、計画がうまく進まなかったはず。

今こうやって、ヘッドライトを光らせて登っている私たち全員に対して、「いいんだよ、登ってください。どうぞご来光を見ていって下さいね。」って、富士山が、地球が、宇宙が、許可してくれてるんだ。だから、良いコンディションで、良いお天気の中で、登れてるんだ。あぁそっかそっかぁ。ありがたいなぁ。

って、分かっちゃったのです。

分かってからは、もう感謝の気持ちが溢れ出し。あぁ、なんて有難いんだろう。宇宙って、なんて優しいんだろう。って思いながら、登り続けました。


++

頂上に到着する辺りに鳥居があることは、なんとなく知っていました。

これまで、目の前はずっと岩だったのに、ついに鳥居が見えてきました。

その鳥居がね、、もう本当にね。なんかね、上手く表現できないのですが。

頑張って表現するならば「宇宙の中にある鳥居」でした。

鳥居の周りに、たくさんの星が輝いていて。宇宙空間の中に存在する鳥居のように見えました。

ありがたい。おこがましい。言葉にならない気持ちで、くぐらせていただきました。


++

ここまで来ると、なんだか楽しくなってきて♪
わーい!!頂上に着いた着いたー!!って笑。テンション上がりました!

豚汁を頂いたり🍴
山頂限定のピンバッジを買ったり🗻
神社にお参りさせていただいたり⛩️


そうこうしているうちに、空が明るくなり始めました。

姿を見せる前の太陽の光が、少しずつ漏れ出てきて、どんどん空の色が変わってきて。

星がどんどん見えなくなってきて。

ああ、朝ってこうやって始まるんだなぁって、思いました。

光が弧を描いているので、太陽の位置が分かります。
私たち人間がここに居ることを、尊く感じました。
この100000000000倍すごかったのに。
写真を見るだけで涙が出そう。
赤が濃すぎてピンク色になっているような、初めて見る色でした。
この世で一番好きな色かもしれない。
宇宙のエネルギーが、ギューーーって詰まってました。


お日様が昇ってきて、みんなが「わぁーー」と感動しているエネルギーの集合体の中に私もいられることが、嬉しかった。

たまたまこの日に登ることを選んで、登ってきた方々と、みんなで感動できて本当に良かった。

「心が震える」とは、このことかと思いました。

富士山は、この感動を多くの人に味わってほしくて、登山道を作らせてくれたんだなって感じられました。優しいお山です。素晴らしいエネルギーを持って帰って、地球に還元していきたいなって、ささやかながら誓いました。


++

いつまでも味わっていたかったのですが、アッサリと「はい!下山しまーす!!」とガイドさんの声が😂

でも、下山中も本当にキレイでした☀️

もうね、ありがたすぎる。
空も雲も斜面も人も、みな美しい。

だいぶ下まで来ると「あっつ!!!紫外線、つっよ!!!日焼け止め塗らなきゃ!!!」ってなってる私‥。さっきまであんなに太陽に感動してたのに🤣


++

ガイドさんは下山の休憩時に、富士山にまつわる色々なお話を聞かせてくれました。

その中のひとつ。私が「え」となったお話を、紹介します。

ガイドさんのお話の要約

(前略) 江戸時代に入ると、多くの人が富士山に登るようになりました。でも今みたいに誰もが登れるような簡単なものではないし、お金もかかるので、地域ごとに富士登山のためのグループがつくられました。メンバーは数年〜十数年をかけてお金を積み立て、グループの代表者が登山したのです。彼らは「白装束」に身を包み、ワラジを履いて登りました。白装束は、死装束。富士山に登るということは、この世ではない「あの世」に行くということ。登ることによって、一度死んで、新しく生まれ変わると信じられていたのですよ。みなさん、無事に頂上まで登れたので、生まれ変われましたね。おめでとうございます。でも、まだ完全には生まれ変われてません。もうちょっと頑張って歩いて下山して、気持ち良くお風呂に入ってもらって、これまでの穢れを洗い流したら生まれ変わりますよ。さぁ、もうちょっと頑張りましょー!行きますよー!!

え、、、

まじか。


登ってる時、私、「死ぬときって、こんな感じで天に昇るんだろうな」て思ったんだけど。

やっぱり、1回死んだんだ。

新しい自分に生まれ変わって、今下山してるんだ。

やばい、まじか。
すごいな、、、

「富士山どうだった??」って聞かれて、「うん!死んできたよ!」って答えても、意味分かんないよなぁ。

でも、ガイドさんはすごく真剣に話してた。
そして、私の心に響いた。

そうなんだ、そういうことなんだ。
って、なんか腑に落ちた。
それでいいんだ。


++

なんだか、ふわふわとした気持ちで、下界へと降り続けました。

いつも住んでいるところなのに、なぜか「下界」という表現が浮かんだのには、驚きました。

下界へ戻りながら、富士登山が終わっちゃうんだぁと、なんだか泣きそうになりました。

すごく楽しかったから。
自分が宇宙の一部だと、感じさせてくれた大切な場所。
でも、どこにいたって、いつだって、私は宇宙の一部なんだ。

そう思った時、「あ!!!」が再びやってきました。


富士山を登ることを許可していただいて、ここにいられているって思ったけど。

昨日今日だけじゃなくて、いつも毎日、許可していただいてるのか。

宇宙とか、地球とか、万物に許されているから、いつもの暮らしが出来てるんだ。

私は、宇宙に生かしていただいているんだ。


どこかでそうゆう話を読んだことがあったけど、自分で気付くことが出来た。心の底から腑に落ちた。

あ、もしかしたら、この気付き得られたことが、生まれ変わったってことなのかもしれないな。


++

ついに五合目に到着しました。

バスに乗るまでの自由時間に、お店の前で呼び込みをしていたおじいちゃんに、声をかけてもらいました。



「お!一生に一度は富士登山♪ はとバスツアーで来たんだね!これから登るの?」

「いえ、登ってきたんですよー!!頂上でご来光を拝んできました!」

「おー頂上まで登れたのか!!それは良かった!いい未来になるよ!

え、すごい!
やっぱりそうなんだ!
やっぱり生まれ変わったんだ!

しかも「いい未来になる」んだ!!
わぁ、楽しみだなぁ♡


++

それから私は、また日常に戻りました。しばらく筋肉痛が続いて、階段を降りるスピードが落ちたけど。今はすっかり、これまで通りの日々。

でも時折、あの宇宙へと歩み寄った感覚を思い出して。そして自分が、イマココにいることを確認して。今この場所で、生かしてもらえているということに、心から感謝できるようになりました。

きっとこの先も、自分の置かれた状況を、宇宙の声として受け止めていける気がします。

富士山に登らせていただけて、本当に良かった。
すべてに感謝❤️


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最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました!

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富士登山についての、もうひとつの記事はこちらです🗻
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