CyberFightを退社しました

いつもお世話になっております。
今成夢人です。

この度、2023年9月いっぱいで勤めていた(株)CyberFightを退社させていただくこととなりました。
前身となるDDTプロレスリング、TEC時代を含めますと12年と9ヶ月間も在籍したことになります。

2010年に大学を卒業し、新卒で入社した中京テレビ放送をたった8ヶ月で辞め、打ちひしがれていた頃に、DDTの方々に拾っていただきました。辞めた後にすぐに声をかけていただいたディーノ選手、高木社長がいなければ、私はその後どうしようもない人生を送っていたかもしれません。

DDT映像班としての仕事は大変なことも数えきれないほど沢山ありましたが(それぞれnote一本分の記事に出来そうなエピソードが沢山ありますので、それまた別の機会に書ければと思います。DDT映像班史は面白いと思いますよ。)今では会場のスクリーンに自信を持って自分のVTRを上映出来るようになりました。これまで一体何本のVTRを作ったでしょうか。もう外付けハードディスクが消えてしまって見られないVTRも沢山あると思います。興行のメインイベントで流すVTRがセミファイナルの試合中に納品されるなんてことも今では信じられないくらい出来事が沢山ありました。なんであんなに危ない橋を渡っていたのだろうかと冷静になって思います。そういう数々の修羅場に強くさせてもらっていました。

テレ玉でも3年間ほどDDTの中継番組を担当させていただいておりました。地上波テレビをほぼ一人で製作して納品するという今考えると気が狂った制作体制をよく乗り越えていたなと思っています。番組が目標としていたさいたまスーパーアリーナ大会が実現した時は嬉しかったです。

会社が大きく変わっていく姿を見れたのも財産でした。サイバーエージェント体制になったことや、プロレスリングNOAHがグループに加わったことなど、当時からすれば信じられないことが沢山起こりました。

仕事内容や、勤務の仕方なども少しずつ変化していき、組織も多くなっていく中で、次第に「自分の名前で仕事がしたい」と強く思うようになりました。40歳も目前に見えてくる中で、自分の生き方が確定していく予感もあり、自分の名前で仕事が出来るようにと覚悟と準備を持たなければと思うようになりました。

またジャンルや会社組織、個人などを問わず様々な人たちと仕事をしてみたい、自分の中で”全方位外交で行きたい”という願望も生まれていました。

元々自分の親父が小さな会社を自営業でやっていましたので、そうした”血”も強く感じるようになっていました。

今年の7月には”対戦相手の選手をインタビューして撮影、編集をして煽りVTRを作り、その対戦相手と直接リングで闘う”といったことや、”有給休暇を使って他団体の両国国技館大会ビッグマッチに参戦”するなど、今成夢人にしか出来ないことが出来たと思えたことと同時に、今の立場では”やりきれたな”とも思いました。

巡業にも同行し、沢山の撮影をし、沢山の選手の取材をさせてもらいました。そのどれもが自分の栄養となり、財産となっています。今の今成夢人を作ってくれたのは関わってくださった選手、関係者の皆さんのおかげです。

またファンの方々にも大変よくしていただきました。会場などで直接VTRの感想を伝えられることは本当に嬉しく、SNSでの感想もモチベーションになっていました。自分の作ったVTRが興行の名物の一つになっていたのであれば作り手としてこんなに嬉しいことはありません。

今後の進路については未定ですが、フリーランスの映像作家、ディレクターとして活動していきたいと考えておりまして、まずはどんな形でも仕事やご相談を受けられるよう、準備をしていきます。何かお仕事などについて、ご質問等ありましたらご気軽にお問い合わせください。(仕事の窓口→ yumehito.0922@gmail.com)

プロレス選手としては引き続きガンバレ☆プロレスに在籍させていただきます。
また外注としてご依頼を受けて、CF系団体のVTRなども作ることもあるかもしれません。
なので、実質的にはあまり状況が変わらないかもしれません。急に会えなくなるとかもないでしょうし、実はほとんど変わらずいつも通りだったりするかもしれません。ガンプロの興行にはいるわけですからね。

ですが、ひとまずは退社という形をとり一区切りをさせていただこうかと思っています。
“卒業”というニュアンスが近いかもしれません。12年間、大変だったけど本当に楽しかった。精一杯やれました。やりきりました。今はそう自信を思えって言えます。

こんなに模範的でない働きをしてきた男を社員として抱えてくださったCFの選手、スタッフの皆さん、高木社長、ファンの皆さま、12年間どうもありがとうございました。
そして引き続き、今成夢人をどうぞよろしくお願いします。


退職者PC返却受付列に並ぶ筆者。万感の思いだ。


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