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興味が湧きそうなルンバのリズム!

昨日は毎月欠かさず参加するセッションの日だった。
このセッション会場に来るようになって初めてルンバを演奏することになった。
日曜日の午後にコーヒーを飲みながら音楽を楽しんだひと時だ。


緊張を緩和する特効薬は開き直り

いつもの顔ぶれの他にも初めてお出会いする方がおられた。
県外から来られた私と同じドラムの奏者だ。
3曲ずつ交代で演奏することになった。

楽器の調整が与える緊張感

私の番が回ってきた。
ピアノとドラムは会場に常設してある楽器を使う。
ピアノの場合は人が変わっても調整するのは椅子の高さくらいだ。

しかしドラムは演奏者の好みによって大きく調整されることも稀ではない。
椅子の高さやシンバルの高さ、シンバルやタムの傾き、太鼓のピッチ、スナッピーの張りなどだ。

私はよほどでない限り他の方のセッティングを優先するように心掛けている。
交代するたびに全てを自分好みに調整することは困難だからだ。
優先するのはハイハットの開き具合と位置、次にライドシンバルの高さと傾き、そして椅子の高さくらいだ。
多少は妥協しないと交代するたびに全てを調整することなどできることではない。

家でいつも練習をしているドラムのポジションと、少しでも違っていれば違和感を感じるのは当然だ。
それが演奏に与える影響は少なくない。
もちろんそれが緊張を起こさせることもあり得るのだ。

何故なら叩いたところに打面がなかったり思うような音が出なかったりするからだ。

ドラムの場合、セッションに楽器を持参しなくていいメリットは大きいがデメリットはセッティングだ。
しかしそんなことを自分の下手さ加減の理由にしたくないという思いもある。

選曲による緊張感

やはり同じ楽器を演奏される方がおられるだけでいつも以上に緊張感は高まる。
これは私の悪い癖だ。

心地いい緊張感なら演奏はよくなるが、過度な緊張は演奏の実力を低下させる。
特にこの歳になってから始めたジャズという音楽では緊張がいい影響を与えることはない。
緊張を和らげる特効薬は開き直りだ。

せめて自分の得意のジャンルやテンポで演奏できれば、その開き直りが功を奏することは間違いない。
しかしその期待はいつも裏切られる。

どこの会場も同じだろうが、この会場では概ねフロント楽器の方のリクエストが優先される。
選曲もテンポもドラムの私が決めることはほとんど無い。

セッションに参加するようになって思うのは、ドラムほどフレキシブルな演奏を求められる楽器はないと言ってもいいほどだ。
もちろんホストの方々も楽器は何であれその条件は同じだ。

私に順番が回ってきて一曲目はボサノバだった。
この選曲には救われた。
一曲目からこけることはないだろうと思った。
ミディアムテンポのウェーブだ。

ところが先ほど書いたセッティングの違いで思う音が出せなかった。
それでも知っている曲だというだけで音を探す余裕も生まれた。

2曲目は2ビードのブルース曲だった。
聴いたことがあるようなないような曲だった。
ただベースが2ビードで引かれたので2ビートだと思っただけで、私にしてみれば重めの4ビートのような感じで演奏するのが関の山だった。

このように何とかこの日の演奏を楽しんだ。

初めてのジャンルはルンバ

3曲ずつ交代してからの2巡目だ。
その1曲目はBPM200程度の4ビートだった。
テンポ的には最も演奏しやすく乗れる曲だった。

このように選曲で大きく演奏が変わるのは素人なので仕方のないところだろう。

その次の曲がセッションに来るようになって初めてのジャンルだった。
ベサメムーチョだ。
よく知っている曲で若い頃トランペットでは演奏の経験もあった。
しかしドラムでの演奏は初めてだ。

「確かルンバでしたよね」と聞くと「そうです」という返事だ。
ルンバって聞いても私の知識は少ないものだ。
キューバのリズムでボサノバに似たクラーベパターン、トゥンバ何とか(コンガ)、ギロという打楽器の印象くらいだ。
敢えて付け加えるなら社交ダンスで聞くリズムというくらいだ。

開き直るしか手がなかった。
取りあえずラテンを崩したようなリズムでごまかした。

このルンバというリズムが今回のセッションで頂いた課題になった。
今日からそのルンバについて調べ、練習することにした。
昨日咄嗟に演奏したやり方も強ち間違ってはいないようだが、やはりルンバというリズムも曲名やアレンジに合わせてキューバリズムのグルーブを大切にしたいのは山々だ。

奥が深いから楽しめるという意味ではルンバに興味が湧きそうだ。
元々パーカッションで演奏されるリズムと言うこともあり、ドラムだけでルンバを表現するには無理があると言うことも踏まえて練習することにした。

小節の頭ではなく2泊目半からベースが入るあの独特のリズムパターンもやってみやが、その両手両足のコンビネーションを身に着けるだけでも脳がオーバーヒートしそうだ。

しかしその感覚がたまらない。

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