片付けとは収納に入れることではなく収納から出すことだ‼
私も片付けは苦手だった。
いや、今でもそんなに得意ではない。
油断すれば部屋に物が散乱する。
今回は私の片付け動機のポイントを紹介しようと思う。
片付けは心を動かすこと
他の戒めブログにも片付けをテーマにして書いたことがあるが、片付けを邪魔臭いなどとネガティブな捉え方をしていたのではいつまでたっても片付かない。
私も片付けや掃除は邪魔臭いとしか考えていなかった。
部屋にものが散乱して汚いと思っていたとしても、片付けようと心が動かなければ絶対片付かない。
片付け動機の切っ掛け
前にも書いているが私は定年退職前までリフォームの仕事をしていた。
もちろんリフォームの営業もしてお客様とも色んな話をした。
多くの家に上がり込んで話をしたが、その家の住人が片付け上手なのか片付け下手なのかはすぐに分かった。
もちろんリフォームのご要望を聞いていても分かることがある。
「収納が少ないから片付かない」や「物が多すぎて片付かない」と言われる方々の要望は機能的な収納を各部屋に欲しいというものだ。
しかしそのご要望をどれだけ叶えようが、引渡しから半年もすればリフォーム前と同じように物が散乱している。
テレビの有名なリフォーム番組を見ていても、床下収納や階段下収納、壁全面収納など色んなアイデアで収納を作り「これで片付けも楽になりますね」などと放映されることもあるが、私は「そのくらいで片付くならリフォーム前から片付いているはずだ」と思って見てしまうのだ。
そんな方々を多く見たから言えることだが、そういう私自身も思い当たることは多い。
つまりどれだけ機能的な収納だろうが大きな収納だろうが、片付けようと心が動かない限りは片付かないということだ。
片付けるために心を動かす方法
機能的な収納が生きるのは片付け上手な人だからだ。
家具量販店や百均ではあらゆる収納グッズを販売しているが、それを買ってきて収納の中に置いたからといって片付け下手が片付け上手にはならない。
それは私自身が実証済みだ。
私のいつもいる部屋には最近まで大きな作業テーブルがあった。
間口180センチ、奥行90センチの畳一枚分と同じ面積のテーブルだ。
その上にはパソコンやキーボード、プリンターだけでなく時計やスピーカーなど多くの物で溢れていた。
いつもその大きなテーブルが邪魔だと感じていた。
ある日思い切ってそのテーブルを処分することにした。
趣味のDIYで無垢の木材を組み合わせてそのテーブルの半分にも満たない大きさのテーブルを作ることにした。
そのテーブルの入れ替えが片付けの心を動かした。
せっかく手作りしたテーブルを入れるのだから、部屋も片付けて綺麗にしたいと思った。
これこそが片付けの自然な動機だ。
家具量販店で収納ボックスを買うよりも、お洒落な小さいテーブルをひとつ買う方がよほど片付けの心を動かすことができるという訳だ。
片付けたいなら収納に入れずに収納から出すこと
片付け下手な人ほど収納に入れたがるものだ。
そういう私も散らかっていると、取りあえず収納に入れて隠したいと思う。
しかしそれでは本来の意味で片付けたことにはならない。
なぜならそんな収納の中は見たいと思わないからだ。
反対に、度々収納の中を覗いては出せるものがないか考える方がよほど片付くことになるだろう。
家具量販店で買った、こじんまりとしたお洒落なテーブルの上に飾る物はないだろうかと考えたりするからだ。
そして、そのテーブルをお洒落に部屋に馴染ませるためには、片付ける心を動かさなくてはならない。
収納の中を何度も見ていると、処分してもいいものの判断も明確になる。
何でもかんでも収納に入れ込む人は、収納の中から物を出すという発想もなくなる。
片付け上手な人の収納は、収納の中に入っているボックスの中まで美しい。
無駄もなく整理整頓されていて不必要な物は何も入っていない。
片付け下手な人はその逆だ。
だからこそ部屋を片付けるより先に収納の中を片付けなければならない。
私のリフォーム経験からも、片付け上手な人は収納が少ないから片付かないとは言わなかった。
それよりも多かった要望は、「無駄な収納スペースはなくしてほしい」といったものだ。
例えば、布団や洋服収納でもない限り、奥行は40センチ程度もあれば充分といったご要望だ。
そして収納の大きさや機能よりも収納の場所にこだわる人が多かった。
「収納の中に棚は必要ですか?」と尋ねたら「収納の中は自分でアレンジします」と答える収納上手な人も多かった。
片付けのための模様替え
私は度々部屋の模様替えをする。
置いているテーブルなどの位置を変えることによって気分転換するためだ。
その時こそ片付けの心も動いてくれる。
よく模様替えをするので動かす物にはキャスターを取り付けるDIYをした。
ちょっとした家具にもキャスターを付けているので、掃除機をかける時にはとても便利だ。
丸い座卓をDIYで高くしたテーブルにもキャスターを取り付けている。
今もその丸テーブルに置いた小型のキーボードで文章を入力している。
そのテーブルの上に置いているのはそのキーボードとマウス、老眼鏡だけだ。
普段はPCモニターに向けているので友人が来るとその丸テーブルを動かしてコーヒーを置くことにしている。
私にとって模様替えは片付けの動機付けでもある。
私は物に囲まれて生活したいタイプだ。
何もない部屋は殺風景で落ち着かない。
好きなものに囲まれていれば幸福感を感じる性分だ。
趣味の楽器や音響機器は使わなくても出しっぱなしだ。
例えば最近使っていないマイクもマイクスタンドに付けたままの状態だ。
掃除をするときには邪魔になるが、好きなものがホコリで覆われている方が嫌なので、そこは特に掃除を怠らない。
車好きの人が車の掃除を怠らないのと同じだ。
邪魔臭いと思っている掃除も好きな物に対しては掃除してやろうと心が動くのだ。
そして、もし掃除してやろうと心が動かなくなった物がある場合は、その時こそ片を付けなければならない時なのだろう。
それも見えているからこそ分かることで、もし収納の中に入れ込んでいたなら心が動かなくなったことすら分からない。
部屋の模様替えは部屋に置いている物をひとつずつ見て、まだ心が動くか確認する作業でもある。
偉そうなことを言っている私も収納の中は見たくない人のひとりだ。
片付けにグレードを付けるならまだ初級者ランクだ。
今は模様替えの度にいらない物をひとまずロフトに上げてしまっている。
ひとまず見えないところへ移動させただけだ。
そんな片付いていないロフトに上がりたくはないが、いつかは片付けなければならない。
そこで次回はそのロフトの模様替えを計画中だ。
春になって暖かくなればそのロフトは居心地のいい空間になる。
東と南の窓を開ければ風も通り、朝日は優しく足元を暖めてくれる。
そんなロフトで本を読むためという理由なら片付けの心を動かすこともできそうだ。
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