命の洗濯だ!
「優しそうなお母さんね」
――は?感性疑う。
その本音を、口に出さないようにしつつ
「そうですかね」玉虫色な返事をしていた。
何も知らない他人がヘラヘラとそう話す度に。
「自分の事可愛いと思ってんじゃないわよ」
「笑顔が可愛くない。鏡の前で笑顔の練習してきなさい」
両親が離婚した直後の9歳の頃だ。
毒親に言われた言葉に傷つき、本当は母親を辞めたい女である毒親に気づき、なんとも言えない圧力を感じて、それからは演技をして過ごした。
かわいいワタシ
いい子なワタシ
優秀なワタシ
笑わない9歳のわたし、母親の前で見せた、最後の素顔だったのかもしれない。
毒親が苦労したことは、勿論ちゃんと理解している。
だから恨んでもない、呪ってもない、ただ
お願いだからどうか一生関わってほしくない。
演じることに慣れてしまった。
完璧にかわいい女性を演じた、20代。
心のバランスを徐々に崩す。
今思うと、ずっとずっと前から、変だった。
ほんとは変なことを変だと、認められたかった。
子どもの頃から治らないものが今も続いている。
Twitterでしか本音を流せない日々。
現実世界で、さわやかなカワイイ生き物を演じようと必死で、でも演じられない日が続いて、笑顔がつくれなくなっていた。
整理整頓ができない 減点
明るい笑顔がつくれない 減点
かわいいリアクションができない 減点
掃除ができない 減点
大金を稼げない 減点
美容課金できてない 減点
自分で自分を追い詰めて、苦しくて、一人で殻に閉じこもるしか選択肢がない日々。
ギリギリ愛されているうちに消えちゃいたいな
Nem'oubliez pas
桜が咲くと、雨が降るね東京
桜も、365日そこにあるものだったら、
きっとこんなに愛されなかっただろうね。
自分の人生を主役で生き抜くため東京に来たのだ
命の洗濯しながら、今日も生きるよ
自己肯定感高めようは、呪いの言葉だ、うるせぇ!
クズでも愛せ
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