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優しさゆえの歯痒さ

最近特に髪型で悩む事がある。
それはメンズカットをしてもらえないということ。
これは美容師さんの優しさだと思う。だけどわたしはその優しさに歯痒さを感じているのだ。


昔からショートヘアが好きなわたし。髪を伸ばした事があるのは一度きり、それも肩にかかるほどの長さ。それ以外は、ずっとショート。だから、肩にかかるほどの長さがわたしの髪を伸ばしたという基準なのである。

髪を切ってもらうときのスタイルは、大体おまかせでしてもらう。
学生の頃、髪のカットは地元の知り合いにしてもらっていたためか、それが慣れてしまった。それ以降もカットモデルとしてお願いする事が多く、練習だと思って好き勝手切ってもらっていた。おまかせする人が少ないのか、はたまた女性のベリーショートは珍しいのか、いい練習台になっていたと思う。そして癖のあるわたしの髪質は切るのが難しいようで、よく美容師さんの方から来て欲しいとお願いされていた。

中には「切りすぎた」という人もいたが、わたしはそれくらいが好きだった。わたしもその「切りすぎた髪型」で満足していた。切りすぎて、男の子みたいなベリーショートカット。頭の軽さと指通りの良さが好きで、なんと言っても楽さたるや。セットやドライヤーに時間をかけたくないわたしにとっては打ってつけのスタイルなのだ。

今思えば、好き勝手やっていたのがわたしにはあっていたのかもしれない。その大胆さがわたし好みのスタイルになっていた。

しかし、今は違う。
東京の綺麗な美容室でそれなりのお金を払って切ってもらう。

依頼の仕方は以前と変わらず
「スタイルはおまかせでバッサリと」
だけどなかなかしてもらえない。

だからメンズカットでお願いするも、やっぱり同じ。
いつもレディースカット。
担当してくれる美容師さんは口を揃えてこう言う、

「顔が女の子だからこのくらいにしておこう」

いやいや、待ってください。
’’このくらい’’はお願いしていないのよ。


やっぱり美容師さんは慎重なのだ。そして優しいのだ。絶対失敗しないように切ってくれる。少しミスをしても取り戻せるように、少し猶予をもってカットする。だからこそ、バッサリ切って欲しいと思うわたしはいつも物足りなさを感じてしまう。

まあ物足りない時は自分で切ってしまうからいいのだけど。
どうしてもたどり着いてしまう考えーー

ヘアスタイルに男女の違いは必要ですか?


わたしは自分好みの
’’好き勝手カット’’をしてくれる美容師さんを
毎月探している。


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