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聞く「読書」

幼い頃は 母親によく絵本を読んでもらった。。。

こんな記憶は誰もが持つものでしょうね。文字が読めないこともありますので、絵を見て、母の声の抑揚を聞いて、絵本の中に引き込まれたことを覚えています。興奮しながら、次はどんな展開が待っているのかと
心待ちにして ドキドキしながら聞いていたものです。

今、若者の中で「聞く読書」が人気なんだとか。
どうなんでしょうか。

確かに、私も授業の中で、難しい文章や小説を、音読して実施することもあります。不思議と黙読して解答させるより、私が読み進めていった方が何倍も速いスピードで解答できます。答えを見つけ、書くことも早いです。

耳から入った音声をてがかりに、目で見ている文字から読み取る力はかなりのものです。正答率も高かった。前頭葉もかなりの血液量で、読解力は増してるようです。効果はそれなりにあるのでしょうね。

では、黙読して解答させるとどうなるか。時間は倍とは言いませんがかかります、解答も内容もいまいち、適当な答えからやや遠のくお子様方が多い。

10代のお子様がたに聞いてみました。「聞く読書」ってどう思う?

一様に、うなりました。私の周りのおこさま方は賛成ではないようです。

確かに文字読むより面倒ではない。でもこどもの頃のわくわくした読み聞かせではないのだから、やはり、文字を読み込むことの方が何倍も大切な学習だし、真の読解力や書く力は、「読む読書」には及ばないという答えをくれました。

素晴らしい! さすがわが弟子たちよ(笑)

ま、本に触れる喜びを与えるキッカケとしては素晴らしいものがあると思いますね。音や抑揚を耳から聞くことは、イメージを膨らませます。素敵なことではあります。でも目から文字は一つも入ってこない。文字に触れることは語彙力を付けたり、書く力を育てますので、大切な学習ですね。

「読む読書」と「聞く読書」のいいとこどりをすれば
本に触れる機会も多くなるのではないでしょうかね。

いいとこどりの文化は日本の文化の核ですから。

興味のある方は「聞く読書」体験されてみるといいですよ。


              🌼


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