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#9「成長エキス」

さとゆみさんの連載「今日もコレカラ」を読み、感じたことを書く。引用リプじゃおさまりきらない、グルグル余韻の言語化トレーニング。

「こんな大人になりたい」
そう思うひとつの姿に『ちはやふる』の原田先生がある。

省略

原田先生の何が素敵かって、後陣を育てようとしながらも、自身が現役であることに露骨にしがみつくところである。才能ある若い人たちから躊躇なくそのエキスをちゅうちゅう吸い、還暦を目前に教え子に真剣勝負を挑む姿は、こうでありたいと思う私の理想の大人の姿だ。

青春まっただなか【さとゆみの今日もコレカラ/第199回】


青春に年齢は関係ない。けれど、"積極的に若者と関わる"のはポイントかも。


還暦を過ぎてダンス教室を始めた女性の話。その人はずっとダンスを続けてきたけれど、「もういい年齢だから」と、子どもたちを指導する側に回ろうと思ったそう。

けれど実際にダンス教室を始めてみると、踊りたくて踊りたくて仕方がない。「ここ、どうやって伝えよう」「あの子に合った練習法は?」と思ううちに、自分がダンスのレッスンを再開していたらしい。

「教えるうちに、自分が全然知らないことに気付いたんです」と彼女は話す。

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仕事で聞き、エネルギーをもらった中学生1年生のエピソード。

彼の学校では年に数回、ゲストを呼んで講演会を開催する。学校の生徒はもちろん、地域住民も参加できるらしい。

生徒会に入った彼は、次の講演会には誰もが知るプロ野球の監督を呼びたいと提案。先生たちが「そりゃ、さすがに無理でしょ」となだめるなか、彼は直接、球団に電話したらしい。自分の言葉で思いを伝えたところ、なんと監督は彼の学校で講演してくれたそう。

インタビュイーの先生は、「私たちが球団に電話したとしたら、おそらく門前払いだっただろう。生徒発の行動だから、耳を傾けてくれたのだと思う」と語る。

さらに「彼らは、私たちが"そりゃ無茶でしょ"っていう壁にもまっすぐ突き進んでいく。そしてぶち破る。それって、大人にはなかなかできない。だから心を動かすんでしょうね」と続ける。

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今年からガッツリと教育記事を書いている。書けば書くほど、ふつふつと湧き上がる「現場に戻りたい」という思い(とはいえフルは無理。ライターと兼業できる形でね)。やっぱり私は、子どもたちの成長を間近で感じ、エキスをちゅうちゅう吸いたいのだ。

これは勝手な想像でしかないけれど、ちはやふるの原田先生も「子どもたちへの指導」を通して現役への思いを強めていったのかも。

目の前でグングン成長する子どもたちを見ていると、「自分も負けていられない」「まだまだできる」ってパワーがみなぎってくる。

パワハラや職員室のギスギスに耐えられたのも、子どもらの存在があったから。なんや、私もちゃっかり、成長エキスを吸ってきたんやん。

「子どもたちと学びたい」

といっても今は、まだ"とき"ではない。下の子が小学生になったとき、私は何をもって現場に出ようか。今すべきことをしながら、じっくりと考えてみる。

▼5月18日の午前7時ごろまで読めます!こちらもぜひ♪












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