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ワーケーション企画入門 選ばれる地域になるための受け入れノウハウ

🔽内容紹介

ステークホルダーと三方良しの企画をつくる

観光・宿泊事業者、行政担当者 必携!
30地域・企業・個人の実践から学ぶ、
関係人口、産業振興、コミュニティを踏まえた
持続的なワーケーション企画・事業のつくり方

コロナ禍以降、注目が高まった「ワーケーション」。
観光振興や移住促進のアプローチとして期待する地域が増えるなか、移動や居住、アクティビティ関連のビジネスも拡大し、中長期にわたる施策として定着する道も見えつつある。
一方で、多様なステークホルダーが参画するワーケーションのプログラムを、受け入れ地域と実施する企業、そしてワーカーの三者にメリットのある形で企画するノウハウは、十分に共有されていない。
本書では、先進的な30地域・企業・個人の実践に基づき、

  • なぜワーケーションが推進されているのか?

  • ワーケーションは従来の観光とどう異なるのか?

  • 成功している地域はどのような体制で受け入れているのか?

  • 実施する企業やワーカーは何を求めているのか?

  • ワーケーションの企画に必要な姿勢とは?

といった疑問に答えながら、企画に必要なプロセスとマインドセットを解説する。
三方良しのワーケーション企画に使えるワークシート付き。

🔽著者紹介

松下慶太

関西大学社会学部教授。1977年神戸市生まれ。博士(文学)。京都大学文学研究科、フィンランド・タンペレ大学ハイパーメディア研究所研究員、実践女子大学人間社会学部専任講師・准教授、ベルリン工科大学訪問研究員などを経て現職。専門はメディア・コミュニケーション、ワークショップ・デザイン。近年は新しいワークプレイス・ワークスタイルをメディア論、都市論、コミュニケーション・デザインなどの視点から研究している。近著に『ワークスタイル・アフターコロナ』(イースト・プレス、2021)、『モバイルメディア時代の働き方』(勁草書房、2019)。

🔽目次

はじめに

Part.1 なぜワーケーションなのか?

第1章 コロナ禍が何を変えたのか?

1.1 テレワークの加速と働く場所の自由の到来
1.2 ニューノーマルな観光のあり方
1.3 人生100年時代のキャリアと地域

第2章 日本型ワーケーションの誕生と展開

2.1 デジタル・ノマドの潮流
2.2 地方創生と関係人口としてのワーケーションへの期待
2.3 日本型ワーケーションの誕生
2.4 ワーケーション2.0に向けて:日本型ワーケーションの可能性

Part.2 どのようにワーケーションを行っているのか?

第3章 ワーケーションを誰が行っているのか?

3.1 ワーケーションのステークホルダー
3.2 ワーケーションにおける企画・活動の分類

第4章 ワーケーション受け入れ地域・企業の取り組みから学ぶポイント

4.1 既存資源の活用
(1)和歌山県 ――ワーケーションの聖地をつくる
(2)ひがし北海道 ――DMOを中核とした体制づくり
(3)沖縄県 ――新しい観光形態の創出
(4)JTB――既存の観光を転換する
4.2 関係人口増加・移住促進との連動
(1)鳥取県 ――副業推進・連携による関係人口創出
(2)長崎県五島市 ――離島の魅力を活かした移住促進
(3)HafH ――「泊まる」と「住む」をつなげる
4.3 モビリティへの着目
(1)静岡県・伊豆 ――MaaSと連動したワーケーション
(2)ANA ――既存の「旅」からの転換
(3)JR西日本 ――移動そのものの価値を見出す
4.4 場・コンテンツの創出
(1)長野県 ――エリア連携によるリゾートテレワークの展開
(2)三菱地所 ――イノベーション・生産性向上のための拠点をつくる
(3)日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)――社員の学びにつながるコンテンツをつくる
4.5 テクノロジーの導入
(1)兵庫県神戸市 ――スマートシティ戦略への位置づけ
(2)NTTコミュニケーションズ――新しい働き方の実験場をつくる
(3)LIFULL ――自治体DXの推進につなげる
4.6 体制・仕組みの構築
(1)宮城県 ――協議会によるワーケーションの展開
(2)ADLIV ――おもしろい人が集まるコミュニティのつくり方
(3)パソナJOB HUB――地域・個人・企業マッチングのビジネス化
コラム|アート・アーティストとワーケーション

第5章 実践企業・個人から探るワーケーションのニーズと課題

5.1 働き方をアップデートするワーケーション
(1)JAL(大企業/旅行)――働き方改革と自社ビジネスの見直し
(2)ユニリーバ(大企業/メーカー)――働く場所・時間の多様性をどう受け入れるか
(3)ミクル(中小企業/IT・不動産)――生産性アップだけではないワークスタイルの実現
5.2社会課題解決を目指すワーケーション
(1)セールスフォース(大企業/IT)――企業の強みを地域とどうマッチングするか
(2)ニット(中小企業/コンサルティング)――現地の地域課題を拾い上げるために必要なこと
(3)ヌーラボ(中小企業/IT)――企業課題を地域での活動から解決する
5.3 暮らしと仕事の自由度を活かす個人ワーケーション
(1)個人裁量型――良き出会いをどう演出するか
(2)親子ワーケーション型――健やかなワーケーション環境の必要条件
(3)バンライフ型――住まいを必要としない実践者
(4)デジタル・ノマド型――根を張るレベルにある温度差

Part.3 どのようにワーケーションの受け入れを事業化するのか?

第6章 ワーケーションをどのように活用するのか?

6.1 企画・事業の基本的なプロセスと構造
6.2 ステークホルダーとの共創的なアプローチ
6.3 自律型人材の育成環境・施策としての展開
6.4 「創造的脱力」による企画・事業の創出プロセス

第7章 「三方良し」なワーケーションをつくるために

7.1 ハード資源からソフトのヒト・コト資源へ
7.2 地域における「3つのH」を見つける
7.3企画・事業化・検証のための「3つのS」を明確にする

🔽書誌情報

体 裁 A5・224頁・定価 本体2500円+税
ISBN 978-4-7615-2809-6
発行日 2022-04-01
装 丁 北田雄一郎

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