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増補改訂版 プロでも意外に知らない〈木の知識〉

入社する前の2012年に発行されたロングセラーの初版をグレードアップしました。SDGsをはじめとする環境意識の高まりと、中大規模木造建築に特筆される構法やCLT・NLTなどの新建材、難燃化加工といった技術革新を踏まえ、掲載事例や記述を更新しています。

著者は、秋田県立大学名誉教授で、現在は京都大学生存圏研究所で特任教授を務めておられる林知行さんです。樹と木と木造にまつわる正しい知識を広めるべく、著書や新聞連載、Twitterなどさまざまな媒体で意欲的な発信を続けていらっしゃいます。

建築・建設・林業などに関わる方はこの機会にぜひ。

内容紹介

木の機能や成長に関する正確な知識、実際の商品や誤った使用例などを明快に解説した定番書の改訂版。環境意識の高まりや中大規模木造の拡大といった潮流を踏まえて記述・事例を更新したほか、難燃化処理や耐火構造部材など防耐火加工技術の動向や、開発著しい「CLT」「NLT」の最前線、規格化された新構造材について増補した。

著者紹介

林 知行
京都大学生存圏研究所生活圏木質構造科学分野特任教授。秋田県立大学名誉教授。国立研究開発法人森林研究・整備機構フェロー。農学博士。
材料学会論文賞、木材学会賞、杉山英男賞などを受賞。
単著に『ここまで変わった木材・木造建築』(丸善出版、2003年)、『木の強さを活かす-ウッドエンジニアリング入門』(学芸出版社、2004年)、『今さら人には聞けない木のはなし』(日刊木材新聞社、2010年)、『目からウロコの木のはなし』(技法堂出版、2020年)、編著に『フォレスト・プロダクツ』(共立出版、2020年)、その他分担執筆多数。

目次

はじめに
ちょっとした勘違い1~6

1章 木材利用の常識・非常識
1|木材利用の意義
2|樹木の成長
3|木材の強度発現メカニズム
4|木材の物性と水分
5|木質建材の種類
6|構造用建築材料として木材の長所と短所
7|木材と木質材料の耐久性

2章 木材の強度的性質
8|木材の変形と外力
9|いろいろな強度
10|強度の異方性
11|強度特性に影響を及ぼす因子とそのバラツキ
12|実大材の強度特性
13|実大材の強度試験
14|実大材の許容応力度と下限値
15|構造信頼性
16|強度等級区分
17|E-F表示

3章 木材の加工
18|製材(ひき材)
19|機械加工
20|乾燥
21|接着
22|接着の技術
23|たて継ぎ
24|配向
25|積層接着の力学的意味
26|難燃化処理

4章 木質建材の強度特性
27|丸太
28|製材
29|たて継ぎ材
30|集成材
31|単板積層材(LVL)
32|PSLとOSL
33|Iビーム(I-Beam)
34|合板
35|OSB
36|直交集成板(CLT)
37|NLT
38|接着重ね材・接着合せ材

5章 材料から見た木造建築
39|伝統構法
40|在来軸組構法
41|金物構法
42|プレハブパネル構法
43|枠組壁工法
44|丸太組構法
45|中大規模木造

6章 ちょっと悲しい実例集

おわりに
参考文献
索引

書誌情報

体 裁 A5・268頁・定価 本体2500円+税
ISBN 978-4-7615-2770-9
発行日 2021-04-20
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史

企画・編集 松本優真

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