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Superflyここにあり - 2024年 ライブビューイング in 映画館の感想

Superfly アリーナツアー 2014 Heat Wave

この映画館上映に行ってきた。
コロナや休養期間も経て4年ぶりのツアーだったらしい。

結論、行って良かった。

ディレイ上映

ライブビューイングの当日には行かなかった。映画館のチケット代が特別料金で4000円と高いので見送ったのだ。

あとはsuperflyの髪型が昔と変わってショートカットになってしまっているのも気になって。

だが見送ったにも関わらずその日、自分が鼻歌でずっとsuperflyの曲を口ずさんでいることに気づいた。

するとなんと翌日も上映しているシアターがあるではないか。

リアルタイムではないのでライブビューイングではないが、録画が上映される。

ディレイ上演とは?

遅れて上演されるってこと。「遅れて上演」とか「遅延上映」とか言うよりカッコいい感じがするのでよし。

本来であればリアルタイムで観たかったのだが自分が一度見送ってしまったので仕方ない。録画だも思うとやはり臨場感は薄れる気がした。

だなもし自分がこれがディレイ上演であると全く知らされていなかったら、本当にリアルタイムで観るのと同じ味わいを感じていたことだろう。

情報って不思議だ。

特別料金の理由

音楽ライブの映画館上映の場合、チケット代がなぜ他の映画よりも2倍も高いのだろう。

映画館的な都合もあるかもしれないが、たぶんそれよりも「ライブ会場に行くチケット代に比べて安すぎてはまずい」というようなライブ側の都合が大きいんじゃないだろうか。

髪型

昔と比べるとショートカットになったSuperfly。だけどこのライブの髪型は割と可愛かった。


歌声の変化

Superflyの歌声は昔と少し変わっている気がした。なんとなくカッコ良い系から可愛い系の歌い方になったんじゃないだろうか。

ELTの持田香織の歌い方が一時期からやけにふわっと系になったのに少し似ているかもしれない。

MC

けっこうよく喋るSuperfly。全体の1/4ぐらいは喋ってたんじゃないだろうか。

とにかくファンとよくコミュニケーションする。自然体で。一方的ではなく双方向のコミュニケーションだ。

前半の失望

ライブ冒頭は正直失望した。

あの昔の伸びやかな声、どこかから途方もなく溢れ出してくる声が失われており、リズムも音程も外しているし、歌の熱度も相当に低くなってしまっていると感じたからだ。

どんな歌手でも全盛期と比べるとだんだんと劣ってしまうものだけれど、ハイボルテージで歌うタイプのボーカリストは特に劣化が目立ちやすいのではないだろうか。

あの声を聞きに来たのに、あの声が聞けない。歌が溢れ出してくるのではなく、歌にしがみついている感じがした。

中盤から後半

だがそれは序盤だけだった。

Superflyはスロースターターなのだろうか。中盤から後半にかけてどんどん良くなっていき、調子を取り戻していった。

あの伸び伸びとした天にまで届きそうな声が戻ってきた。確かに昔と比べて歌い方はやわらかくなったものの、それでもあの歌唱力は健在だった。

良いパフォーマンスをするとやはり観客のリアクションも良い気がする。Superfly自体も良い歌を歌えた後は笑顔で「良かったでしょ?今の良かったでしょ?」的な表情をしている気がした。

古い曲と新しい曲

古い曲は慣れすぎたのか雑に歌われている気はした。キャリアも長くて同じ曲を何千回も歌ってきてると思うので仕方ないのかもしれない。

どんなアーティストでもそうだと思うが、観客の求める曲はベストヒットで、アーティストは求められるほどに曲に飽きてしまうというジレンマがありそうだ。

最初は自分の気のせいかとも思ったが、何曲も聴くうちに、明らかに有名曲を歌う時ほど熱意がなく、新しい曲を歌うときほど生き生きして楽しそうに見えた。

愛を込めて花束を

僕は今日「愛を込めて花束を」が聴きたくてやってきた。

本当に美しすぎる名曲で、イントロが流れるだけで胸に熱いものが込み上げる。

前述の通り、やはりこの代表曲もSuperflyの歌い方が雑な気がしたが、それでもやはり名曲だ。

あとはHi-Fiveもやってほしかったのだけど、残念ながらセットリストにはなかったようだ。

花束のプレゼント

観客に花束をプレゼントするシーンがある。そこでアーティストと観客は決して柵で隔てられたものではなく、本当におたがいつながり得るものなのだという感じがして、ちょっと感動的だった。

アンコール

何を思ったのかアンコール前に映画館で席を立った人がいた。ライブにはアンコールがあるって知らないのだろうか。

だがアンコールの存在に気づいたのか、すぐに席に戻ってきてちょっと笑った。

アンコールという儀式は不思議だ。ライブに行ったらもう誰もアンコールなしでは満足できないだろう。

僕自身もアンコールがあるのかないのか最後ハラハラしながら行方を見守っていたのだが、Superflyもちゃんと衣装替えして戻ってきて、アンコールやる気満々だったことが分かった。

ちなみに公演が終了している時は場内に会場からのアナウンスが流れるものなので、アンコールの有無はそこで分かるようにはなってると思う。

ドローン撮影

ライブ会場になんか飛んでる物体がある。ドローンでも撮影してるらしい。

ただあまり効果的なアングルはなく、画素も荒かった。まだまだ試験段階か。

スマホ撮影解禁

ライブ中2曲だけ写真撮影、動画撮影が許可されるという新しい試み。映画館での撮影は禁止なのだが、会場では許可されていた。

こうやって自分が撮影した動画を家に帰って見返したら、最高な思い出になるんじゃないだろうか。

前にテイラースイフトのライブ上演を観た時もスマホ撮影が解禁されていた。時代だ。SNSでの拡散はビジネスの命でもある。

ただお客さんも撮影しながらだとライブ本体をちゃんと鑑賞できないと思うのでデメリットもあるのだが。こうやって数曲だけ解禁するのは良いな。


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