人間の本能から考える情報化社会の落とし穴

久しぶりの更新です。

今回は、まだ読み途中のおもしろい本について紹介したいと思います。(ブログのタイトルは私なりにこの本から読み取った内容を採用してみました)

その本はこちら↓

何か興味をそそられる本はないかと、最寄りの書店に立ち寄った際に出会った本です。

私がこの本に強く惹かれたポイントは、『10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』という見出しです。

これを読めば、知見のある人にわざわざ解説してもらわなくても、情報を見極めることができる、情報に踊らされずに済むと直感しました。そもそも、なぜ私が情報を見極める力をつけたかったかというと、テレビやネット上で嫌でも目にするあらゆる情報に疲れ果てたからです。

ここで言う「あらゆる情報」とは、自ら得ようとして得る情報(ネット検索やセミナー等)ではなく、自動的に得る情報(テレビのニュース報道や検索トップに自動的に表示されるもの等)のことを指します。

社会全体で見てもこういう人は多いのではないかと思います。というのも、例えば連日東京都のコロナ感染者数の増加がトップニュースで報じられていますが、実際は問題なのは感染者数ではなく、医療従事者の負担の大きさや給与の方である。という話はネットユーザーの中では周知の話ですが、メディアはそれをトップニュースにはしないし、私たちのような情報の受け手も深く考えずにニュースを見ると、感染者数にばかり目がいってしまう。

今はコロナ関連のニュース、情報において特に顕著に表れていますが、こういった経験はこれまでにも存在していました。

この本は、まさに見出しの通り、上記のような悪しき習慣を変えるための考え方が、シンプルに分かりやすく書かれています。おそらくですが中学生でも分かります。

以前私はブログで、質の高いニュース、特集を提供してくれるウェブサイトを紹介しました。今回のこの本はそれを否定するものではありません。有用なニュースサイトにはこれからもお世話になります。

私がこの本の紹介を通して言いたいのは、情報を鵜呑みにするなということではなく、情報の受け手である私たちがこの本に書かれている考え方を身につけたら、元々はノイズと化してしまっていた情報も活用することができるかもしれない、というポジティブなものです。

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