CSファイナル展望

先週末に行われたセリーグCS1stステージの結果、巨人のファイナルステージ進出が決定しました。

その結果、広島の対戦相手は巨人に決定しましたが、昨年は痛い目を見たCSファイナルを今年は果たして勝ち上がることができるのか、について簡単に考察していこうと思います。

まず最初に結論から述べてしまうと、ひいき目を抜きにしても、圧倒的に広島が勝ち上がる確率が高いのではないかと思います。

正直ヤクルトの方が広島的には嫌でしたね。

以前ヤクルトがCSに来られるのが嫌な理由について考察したnoteも上げているのでこちらもご一読ください。

昨年の敗戦は、打線の中核である鈴木誠也を故障で欠いたことや、9月に月間MVPを獲得した松山竜平に代表されるように、打撃の状態のピークがずれてしまった選手が多くいたことによる、得点力不足が敗因かと思われます。

その他の要因としては、アンコントーラブルな部分ですが、雨天により3戦目から2試合続けての中止が大きく影響を与えたのではないでしょうか。

横浜はCS1stステージを3戦目まで行い、間を空けずにファイナルステージに突入してきており、かなりの疲労はあったでしょうし、投手のやりくりはかなり苦しかったはずです。

そのような状況下での2試合連続の雨天順延ですから、横浜側からしたら文字通り恵みの雨となりました。

その結果、本来は先発であった今永のリリーフ起用というウルトラCが生まれたわけです。

一方の広島は2勝2敗と星勘定がタイに持ち込まれ、相当な焦りがあったはずです。

そんな中で二日間隔が空いたことで、昨年は6月からエース格であった薮田を中四日で4戦目に起用することが可能になりました。

そこで広島首脳陣が下した判断は、薮田の中四日起用でしたが、この判断がCSファイナルでの敗退を決定的にしたと言っても過言ではないように個人的には思っています。

元々故障歴があり、かつフルシーズンの一軍帯同が初めてで相当の疲労があったであろう薮田に中四日で登板させたところに、私は首脳陣の余裕の無さを感じざるを得ませんでした。

リーグの絶対的王者で、まだ一つ負けられるくらいの余裕を持っても良かったのではないでしょうか。

後だしじゃんけんで結果論にはなりますが、大瀬良を先発で起用し、薮田と野村をもう一つづつ後ろにずらして起用すれば、結果も少しは変わったのではないかと思っています。

少し長くなってしまいましたが、以上が私の思う昨年のCSファイナル敗退の原因です。

では今年はどうなのでしょうか。

今年は昨年と比較し、鈴木誠也という軸がどっしり座っているのも大きいですし、レギュラーシーズン時の対戦成績も17勝7敗と圧倒的優位に立っています。(昨年の対横浜は12勝13敗とセリーグのチームの中で唯一負け越し)

この点からも昨年と比較しても優位な立場にあるのではないでしょうか。

また絶対的エース・菅野智之が早くて3戦目での登場となるのも大きいでしょう。

レギュラーシーズンから含めると、先発登板試合では4試合連続完封中のエースは確実に1勝を計算できる存在ですし、広島打線を封じ込めることのできる数少ない投手を早めに起用できないのは巨人側からしたら痛いでしょう。

その他に先発が予想される投手のメルセデス・吉川光夫・今村信貴の3名は、広島にとってはそこまで苦にしていない存在ですし、攻略はそこまで苦ではないでしょう。(もしヤングマンの登板があるようなら少し話は変わってくるでしょうが)

巨人側としては、畠世周と山口俊とイニングを跨げる投手を軸に、澤村拓一や上原浩治等を早めに投入していって、勝ちを拾いに行く展開に持ち込むしかないように思います。

それか脆弱な広島投手陣に対して殴り合いに持ち込めば、勝機はあるのではないでしょうか。

ただ今年はそのような殴り合いの試合で勝利を収めていないため、あまり現実味の無い話ですが。

ただ広島にも当然不安要素はあります。

打線の得点力は、得点源の丸と鈴木の両名が状態を落としたことから、9月以降は自慢の打線の威力が少し鳴りを潜める形となっています。

昨年は鈴木の離脱後に4番に入った松山が打ちまくるなどして、得点力を維持できていました。

ただその後CSで状態を落としてしまい、鈴木不在による得点力の減退を最後の最後に感じる事態となってしまいました。

少し不安要素ではありますが、あくまで日本一というところを見据えて、昨年の反省を生かし、10月にもう一度ピークが来るように持って行ったのではないかとポジティブに捉えましょう。(明らかに本塁打王を意識した丸はおそらくそうではないでしょうが(笑))

ただシーズン最終盤のような状態を未だに引きずってるとすると、今年は特に打線の力で勝ってきた部分の大きいチームですから、得点力不足に泣いて苦しい戦いになるのではないでしょうか。

以上から、昨年と比較しても優位な立場にあることから、由伸退任ブーストがあるといってもやはり広島の圧倒的優位は動かないでしょう。

ただ一つ懸念点として、打線の核である丸と鈴木がシーズン最終盤に打撃の状態を落としたことによる得点力の減退が挙げられるというところです。

この懸念も杞憂に終わることを祈りますが…

#野球 #プロ野球 #広島 #カープ #巨人 #ジャイアンツ #CS

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