岡田の進むべき道

前々回登板で8回2失点、前回登板が6回2失点と結果を残している岡田ですが、この2登板である変化が見られています。

それは、真っ直ぐ・スライダー・カーブによる組み立てから、そこにフォークの割合を大きく増やしている点です。

これまでは、1試合に投げて1球程度だったものがここ2試合では、16球・24球と、これまでメインで投げていたスライダーと同程度もしくはそれ以上の割合へと推移しています。

では、フォークの割合を増やしたところで岡田の投球にどのような影響があるのでしょうか。

昨日投じたフォークの全履歴をまとめたものです。

24球投じていますが、空振りは1球のみとなっています。

また左打者へ24球中22球投じられており、追い込む前の段階での使用が目立っていることから、決め球というよりは対左のカウント球として使用していることがうかがえます。

所謂決め球のフォークというよりは、ツーシーム的な使い方なのでしょうね。

岡田自身も、このところまるで結果を出せていませんでしたから、何かを変えなければとの思いがあったのでしょう。

その答えが、昨年までのスタイルであったスライダー・カーブでの組み立てを捨てて、その中にフォークを混ぜることで幅を広げる、ということなのでしょう。

ただ私が思うのは、これはあくまで今季の成績をある程度の形にするための処置にすぎず、根本的に良くなるものではない、ということです。

結局岡田が不甲斐ない投球が続く根本的な理由としては、以前の投稿(俺たちの岡田は何処へ…)で述べたように、1年間持たせるために意図的に落としているのかもしれませんが球威が落ちたことですから、フォークを増やしたところで一時的に打者を惑わすことはできるでしょうが、今後も投球の肝と成り得るかどうかは非常に怪しいところです。

とりあえず今季は、このスタイルで行くのが最善だと思いますが、根本は何が原因なのかを分からないままだと来年も同じことの繰り返しでしょう。

高速チェンジアップに取り組んだり、スライダーをスラット化に成功させるなど、野球に対するインテリジェンスはあるはずなので、きちんと自分の投球を見直してほしいですね。

個人的にベストピッチだと思っている2年前の日本シリーズの投球を取り戻してもらいたいものです。

スラットあり、高速チェンジアップありでロマンの塊のような投球は忘れられませんねぇ。

まあこの問題に関しては、昨年の運用や四球を嫌悪する首脳陣にも問題ありな感もありますがね。

#野球 #プロ野球 #広島 #カープ #岡田明丈 #フォーク

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