できるだけズルしてラクをする。そのための努力は惜しまない。
そんな方の課題を解決します。
目次を見て、琴線に触れるものがあれば最後までご一読願いたい。
前書き
僕ほど「ズルして生きていきたい」と恋い焦がれている人間はいるのだろうか?とふと思った。
いまの仕事は嫌いじゃない(むしろ好きだ)が、一生やっていきたいかと問われれば「働かずして生活できるなら、いますぐ仕事を辞めてもかまわない」と思っている。
つまり、いま僕は「生活のために働いている」のだ。
これはまぎれもない事実であり、それにあらがいきれていない現状だ。
一方で、その環境下でどう振る舞うべきか・どういう思考を持つべきかを常に考え続けている。「できるだけズルしてラクをする」ために…
そんなもんで #自分にとって大切なこと と言うべきさまざまな(面倒くさい)価値観を、僕は鎧のようにがっちりと身にまとっている。
そこで本記事では「ビジネスパーソンとしての価値観」にフォーカスして、きちんと言語化しようと思う。
僕というビジネスパーソンを短時間で理解できる「仕様書」として取り扱えるだけでなく、「ビジネス上の行動理念」「ビジネスを推進する思考」を一般化することで、少しでも社会人生活をより豊かにできることを願っている。
①「痛みを伴う努力」は美しくない
日本では、どこか「痛みを伴う努力」を美徳とする価値観があるように思える。少なくとも、僕の人生は「痛みを伴う努力」と「同じ轍を踏むこと」を推奨されてきた。
ただ声を大にして言いたい。「こんな価値観、美しくない」と。
理由は主に以下の3つだ。
僕の原体験を具体例として列挙してみる。
もちろん一定量の「身に染みる経験」は、ある領域では肉体的にも精神的にも多少なりとも人間をタフにする。
とはいえ、苦い経験をすべからくプラスのエネルギーに変えられるほど、人間みな等しく強くない。特に”自ら選択していない"身に染みる経験は、行き場の失った憤怒が漂うだけだ。
なぜなら、感情やモチベーションの矛先が「同じ轍を踏ませた」ことに向くので、新しい取り組みや改善に結びつきにくいからだ。腹立たしさや怒りから生まれる「反骨心」だけが、人を動かす原動力ではないことを理解しないといけない。
②「仕事」と「作業」は似て非なる別物
どれだけ「素早く」「無駄なく」「つつがなく」こなすことができるかにフォーカスしてしまうと、「仕事の本質=解決すべき問題」を見失うことは珍しくない。
作業に取りかかる前に、いま一度心に説いてほしい。「どんな仕事(=問題解決)につながりますか?」と。
仕事と作業の定義は以下の通りだ。
「作業」に没頭するあまり、価値提供できない失敗ケースを列挙してみる。
もちろん、上記のような作業そのものに価値がないと言っているわけではない。メールを確認して返信することも、タスク管理することも、データ分析することも、ある仕事においては重要な作業の一部となる。
ただ「機械的に」「恣意的に」「闇雲に」作業を進めた場合は、問題解決につながらない(もしくは期待するレベルの効果は得られない)可能性が非常に高いという意味だ。
なぜなら、達成するべきゴールを意識できていないため、必要以上に時間をかけていたり、該当作業そのものが不要であることに気づきにくいからだ。「仕事をするために作業をする必要はあるが、逆は存在しない」ということを理解しないといけない。
③「作業」はなるはやで民主化する
漠然と作業だけやり続けているだけで、何となく仕事した気持ちになってしまう。しかしながら、ふとしたときに気づく。なにひとつ結果が出てないことを。
そんな問題に直面する前に、作業をなるはやで民主化しよう。
僕の場合は以下の3ステップで行う。
人材育成を例にして、内容を具体化してみる。
※あくまでイメージできるレベルの情報粒度で記載
もちろん、上記のような作業には一定期間は価値を生む。 情報を体系化して標準化することも、標準化したものを組織に根付かせることも、あるフェーズにおいては重要な作業だ。
ただ「誰がやっても一定の効果を出せる」ものにいつまでもしがみついてると価値を生むスキルが一向に身に付かない。
なぜなら、自分が自由に行動できる時間が確保できないため、新しい経験を積み上げることができないからだ。
そのためには「いち早く作業から開放できるスキームを作る」という意識で取り組む。作業を素早く改善・効率化する「業務ハッカー」的な活動は特別なことではなく、ビジネスパーソンとして基本的な行動指針だ。
④「仕事」で脳みそを熱くさせる
【②「仕事」と「作業」は似て非なる別物】で提示したように、対外的に成果(価値)を届けて、はじめて「仕事」と言える。そのためにも、「どれだけ仕事に時間と体力の重心をかけられるか」にフォーカスしなければならない。
理由は主に以下の通りだ。
では「創造的な価値を生む仕事」とは何かを具体的に列挙してみる。
「創造的」というと、モノづくりの世界やアーティストをイメージされるかもしれないが、それだけではない。自分だからこそ提供できる、ある種「属人的な活動」にこそ創造的な価値が待っている。
よって、たとえアーティストとして活動できていたとしても、画一的なアプローチ(マニュアルワーク)をしているのであれば、それは創造的な価値を生んでいないということを理解しないといけない。
⑤「余白」がクリエイティブを強くする
僕は現在までに、大きく3つのキャリアを歩んできた。
そんな原体験を持っている僕は、以下のことを悟った。
「余白」を持てないあまり、クリエイティブが著しく低下したケースを列挙してみる。
もちろん、上記のような状況ですべからくクリエイティブが弱くなると言っているわけではない。追い込まれている状況だからこそひねり出せた斬新なアイディアや仙人のように悟りを開く場合もあるだろう。
とは言え、逼迫している状況において常にウルトラCを出し続けることは、非常に非現実的である。なぜなら、如何にすぐれた人間だったとしても、冷静な状態でないと正しい判断ができないからだ。
クリエイティブを強くするためにも、余白を持ったりしっかりと体調管理することを理解しないといけない。
⑥「プランB」を常に準備する
想定外を楽しむ心は人生を豊かにする一方で、ビジネスにおいては良しとされないのが世の常だ。いつだって最善最良を突き詰め、スピード感のある意思決定を要求される。特に大きな組織でさまざまなステークホルダーと協力しながらビジネスを展開する場合はなおさらだ。
そんな方は「プランB」を準備することで、以下メリットを享受することができる。
「プランA」に没頭するあまり失敗した、僕の原体験を列挙してみる。
一方で企業のビジネス展開を題材に、プランBによって成功したケースを列挙してみる。
いつだって「これはいける!」と思ったことが、思い通りに物事が進むとは限らない。むしろそういった先入観や仮説は、往々にして間違っていたり失敗するものだ。
重要なことは当初考えていたプランや施策の精度を100点にブラッシュアップすることではなく、「視点の異なる」第2の矢を準備しておくこと。プランAの延長線上で考え続けても、意思決定が促進されたり新しい価値が生み出される可能性が低いことを理解しないといけない。
⑦勝つことより負けないことが重要
勝つよろこびほど気持ちの良いものはないし、いつだってそれを味わい続けたいと渇望するものは至極まっとうなことだ。一方で負ける悔しさほど気持ちの悪いものはないし、同じ負け方・失敗をなんとしても避けたいと思うのが人間の性だ。
そんな人間の傾向を鑑みると、勝つことを優先しすぎると以下のような懸念が存在する。
「勝てないと思いながら取り組む」と言ってるわけではない。
負けが存在することを理解しながらも、大きく負けないためにどれだけ準備できるかというスタンスが、ビジネスパーソンとしてのパフォーマンスを安定させるということだ。要するに、重要なことは「負け癖」をつけないこと。
ある一瞬だけ100点を取ることより、70点を常に取り続けることの方が遥かに価値があることを理解しないといけない。
まとめ
何一つ努力せず、自分だけ恩恵を受けたいわけではない。
「仕事」のクオリティを高めるために、できるだけ自分がラクできるように「作業」を切り離す。そして、その努力と労力は惜しまない。結果的に三方良しになる。
こういった内容を構造的にまとめてきた。
みなさんの社会人生活が、より豊かになれるような気づきを与えられることを願う。
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