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考える方が幸せなのか

みんなは、考える方が幸せか、考えない方が幸せか、どっちだと思いますか?

というのは、いろんな人の悩みや相談を受けたり、twitterでみんなのコメントや愚痴のようなものをみていたり、道ゆく人をみていたり、会社の経営をしていたりすると、「もう一歩考えてみてよ〜」ってよく思うんです。考えたら見えることも多いし、考えた先にできるアクションこそ結果を出せたりする。


僕は元々一人っ子で、小さい頃から考えるのが好きだったんです。考えると言うか、想像というか。
例えば保育園の頃はずっとレゴで自分の世界を作って遊んでいたし、小学校に入っても、なんでこれをやるんだろうといちいち考えるめんどくさいやつだったし、リクルートにいた時こそ仕事をするたびに「なんで、なんで」と考えてやってきました。

でもふと、こうやって毎回考える自分って、変わってるんじゃないかと思ったり、考える過程でいろんなダメージを食らったりしんどくなることもあったりして、考えて結論を出して乗り越えた先の景色や得られることはでかいけど、課題に立ち向かってうまくいかないことが仮にずっと続いたりしたら、総量としては不幸せにもなるんじゃないかとか思い始めました。

僕みたいに、これってなんのためにやるの?ということが納得した上じゃないと動けなかったり、納得しないままやることに対して強いストレスを感じるんじゃなくて、考えなくてもすんなりと受け入れてスムーズに動ける方が、結果的には感じる摩擦も少なくて幸せなんじゃないかとか。。



僕はコーヒー屋をやっているんですが、バリスタの募集をしていると、もっと考えてほしい、とか思ったりもします。それは僕がやっている会社が、まだまだすごく小さいチームだから。細かい問題や課題に直面した時、考えてクリアしてほしいんです。毎回、考える担当にわたして確認してもらってからだと、仕事が進まなかったり、一部の人に考えるタスクが大量に偏ってしまって回らないようなスケールなんです。もっと大きい会社だったら、考える人、管理する人、とにかく実行する人と綺麗に分業して効率的に仕事を回せるかもしれないけど、小さいチームだとどうしても、各個人がそれなりの責任と課題解決をしながら仕事に向き合ってほしいなーと思ったりします。

ドリップでもそうなんです。バリスタが淹れたコーヒーが例えば美味しくなかった時、美味しくないという結果をみてただもう一度淹れてみるよりも、どう美味しくないのか、濃いのか薄いのか、成分が出過ぎなのか出なさすぎなのかという美味しくない原因をみて、その要素をよくする改善策を立てて、例えばえぐみまで出てるから挽き目を粗くするとか、そんな修正ができると最速で美味しいコーヒーを淹れられるようになるなーとか。コーヒーの仕事でも考える要素を持つと、僕はできる幅が増えるんじゃないかって、個人的に思うんです。まあそれは僕が考えるタイプだからかもしれません。



その中で、ふと、こんなふうに考えることは本当に必要なのか?とか、考えるタイプなのか考えなくてもやっていけるタイプなのかはどう分かれるのかなとかを考えたりしていました。(考えることを考えていて、もうややこしすぎますね笑)

で、結果的に辿り着いたのは、僕は僕で考えるタイプな中考える環境にいられて結果的に幸せで、自分のタイプに合う環境にたどり着けているのかということが一番大事なんだと思いました。
例えば、納得しないと動けない僕が、とにかく言われたことをばんばんやっていかないといけない環境にいたら、超強大なストレスを抱えるし、逆に考えたくない人や考えなくてもやっていける人は考えて課題を見つけたり意思決定する環境はすっごいしんどいだろうなと思ったりします。(考えなくてもやるところと、考えるところを分けられる人も器用で素晴らしいなと思います…)


たぶんこういった、自分のタイプに合う環境って、みんな無意識的に選んでいると思うんですが、ふと自分はどういうタイプなのか、例えばコミュニケーション取りたいタイプなのか、考えるタイプなのか、答えを見つけたいのか、進んでいる実感を得たいのか、どんなことで心地よく生きていけるのかを客観視してみて、それに合う環境を選べているのか、今の環境や次の環境は合っているのかというマッチングをうまくできることが、感じる幸せを最大化する方法なのかなと思ったりしました。

仕事でも、きっと人生でも。




川野優馬


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