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コーヒー屋本気のコーヒーゼリーのつくり方


最高のコーヒーゼリーのレシピを今回はご紹介します。

コーヒー屋として、豆ごとの個性や美味しさを最大限活かしたコーヒーゼリーがつくれないか、ずっと考えてレシピを研究していました。

家でもドリップの道具さえあれば実践できる形のレシピにしたので、順を追ってご紹介していきます。


レシピ

コーヒーの粉 15g
お湯 150g
→1分10秒で注ぐ短時間ドリップ
アガー 2.5g、砂糖 12gを溶かして、冷蔵庫で固めたら完成

レシピはこんな感じ。ドリップのところから固めるところまで、順番に紹介してきます。


ドリップ 

まずコーヒーの粉は15g。挽き目は普段のホットのドリップと同じでOKです。お湯の量は使う粉の10倍の量、150gです。

豆の産地なんですが、もし選ぶとしたら、ルワンダ・ケニア・エチオピア・タンザニア・ブルンジといった、アフリカの産地のコーヒーだと、果実味が多く感じられるコーヒーが多いのでおすすめです。ただ、もちろんどの産地のコーヒーでも美味しくなります!

果実味が多く感じられるコーヒー豆だと、より個性あふれる面白いコーヒーゼリーになると思います。


いつも通り豆を挽いて、15gの粉に150gのお湯でドリップしていきます。ゆっくり時間かけて注ぐよりも、今回は短時間でコーヒーの果実味だけを取り出すイメージで注いでいくので、合計1分10秒くらいで150gを注ぎ切ってしまう勢いで注いで行ってOKです。


砂糖とアガー

落ち切ったコーヒーに砂糖 12gを加えて甘さを整え、アガー2.5gを加えてよく混ぜます。

ゼリーを固める材料としてゼラチンもあるのですが、アガーの方がしっかり食感がある形で固まって僕はおすすめです。これは味には影響しないところなので家にゼラチンならあるという方はゼラチンでももちろんOK。ゼラチンの場合は3g使います。


特にアガーの場合溶けにくいのと、温度が高い時の方が溶けやすいので、なるべくコーヒーが熱々なうちにしっかり混ぜて、ドリッパーを透かしてみてもアガーの塊がない状態になるように溶かしきりましょう。

ここでの溶かしが甘いと固まりきらない可能性もあるので注意です。


固めて完成

溶けたら容器に移し、ラップなどをして冷蔵庫で冷やしたら完成です。

冷えたらばっちり固まっているので、スプーンですくってそのまま楽しめます。ゼラチンの場合はよりぷるんっとした食感になって口溶けも滑らかですが、室温で溶けていきます。

左がアガー、右がゼラチンでつくったコーヒーゼリー 


補足

このレシピで140g分くらい、大きめの1個という感じです。小さいカップに分けて2個分にしてもいいですし、もっとまとめて作りたい方はドリップの時間だけ一緒で、あとの分量を全部同じ倍数で増やせばOKです。
(例えば2倍の量作るときは、コーヒー粉もお湯も2倍だけど同じ1分10秒で注ぎ切る、砂糖もアガーも2倍)


コンセプト

今回のコーヒーゼリーのレシピは、コーヒーが持つ果実味を楽しめるコーヒーゼリーを目指したレシピになっています。

豆ごとの果実感は特に香りと酸味で感じられるので、短時間の抽出で香りと酸味だけを取り出し、そこに砂糖で甘さを調節して仕上げています。短時間の抽出なので、重たさや雑味は感じられない、とっってもすっきりクリアな味わいになります。


コーヒーにも深煎り、浅煎り、ブレンド、シングル、いろんな好みや伝え方や楽しみ方があると思うのですが、僕はその中でも浅煎りのシングルオリジンコーヒーが産地ごとにもつ「果実のような風味」が面白いなと思ってコーヒーにはまったし、今も店でコーヒーを伝えています。

そんな、生産地での品種や精製によってつくられる果実味だけを抽出して、最低限の砂糖で味のバランスを整えるという、ゼリーだからできるちょっと特殊なレシピになっています。果実味たっぷりの豆を使えば、まるでフルーツゼリーのような驚くようなおいしさのコーヒーゼリーになっていると思います。

そんなコンセプトでレシピを仕上げているので、ぜひつくってみる時には浅煎りのシングルオリジンコーヒー豆でつくってもらえたら、僕が思う最高の美味しさになると思いますし、コーヒーゼリーはやっぱりがっつり苦く重たくしてクリームかけて食べるのが好きという方には向いていないレシピになっているかもしれません。


おすすめの浅煎りは参考までに下にも貼っておきます。とは言っても、どんな豆でもすっきり軽やかで美味しくなると思うので、ぜひみなさん試してみてください。


おすすめのコーヒー豆


アガーはAmazonでも気軽に買えます!


また、動画でわかりやすく、このコーヒーゼリーのつくり方は紹介しています。詳しくみたい方はぜひ。


そして、このコンセプトでさらに緻密なレシピでつくった製品版のコーヒーゼリー、オンラインで販売しています。もしつくらずに食べたい方がいましたら…!


夏にこそおいしいコーヒーゼリーを楽しんでいきましょう!


川野優馬


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