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コーヒーシュトーレンをつくりました

もうあっという間に年末。もうすぐクリスマスですね。

僕たちはコーヒー屋として、コーヒーの魅力に触れる機会やコーヒーをもっと楽しめる体験を作ろうと、コーヒーをテーマにした季節ごとのお菓子を作っています。
そして今回12月にはコーヒーを使った「コーヒーシュトーレン」を完成させました。

コーヒー屋としてお菓子をつくる理由や思いは、ティラミスを作った時のnoteをぜひご覧ください。


コーヒーをスパイスとして使う

シュトーレン(Stollen)とは、クリスマスを待つ4週間(アドヴェント)の期間に少しずつスライスして食べる、ドイツ発祥のお菓子です。

ドライフルーツやスパイスを加えてつくり、4週間のうちにフルーツの風味が生地に移り、味の変化を楽しんでいくお菓子なんですが、僕らはコーヒーの粉をスパイスとしてとらえ、浅煎りのスペシャルティコーヒーがもつ果実味や花のような香りを生かせないかと考えて試作に10月ごろから取り掛かりました。

生地にたっぷりのコーヒーの粉を加えています


バランスと個性


コーヒー屋として、コーヒーをテーマにしたお菓子を作るときに、いつもコーヒー感と全体の仕上がりのバランスを意識しています。

コーヒーを増やすとコーヒーの主張は強くなるけど、全体として尖った食べづらい味わいになってしまう。逆にまとめすぎるとコーヒー感が感じられず、コーヒー屋としてコーヒーをテーマにして取り組む意味、僕らがつくる意味が弱くなってしまう。

そんな中で今回のコーヒーシュトーレンも、コーヒーの華やかな香りとお菓子としての全体のバランスや甘さを意識して調整しました。

最初はやっぱりコーヒー感が強くて、ストイックな味だったので、甘さを増やしてお菓子としてのまとまりが生まれ、質感を少し重くしっとりさせて食べたとき密度を上げました。

そしてコーヒーを邪魔しないけど香りの複雑さを支えるスパイスの種類や量を何度も試しました。香りの中でも「上がる香り」と「落ち着く香り」という2タイプがあると思います。今回は浅煎りのコーヒーが持つ華やかさを伝えたいので、上がる香り系のスパイスに絞って、最終的にバランスと個性が両立する仕上がりになりました!


せっかくなのでシュトーレン自体は豆の形にしてみました


コーヒーの華やかさ、スパイスの香り、フルーツの甘さ、いいところで混ざり合う絶妙な出来です。
コーヒーを一緒に飲むとしたら、スパイス感に合うエチオピアのコーヒーや、香りがしっかりあるナチュラルプロセスのコーヒーなんかがおすすめ。

エイジングを楽しむ感じも、焙煎後じわじわ甘さが楽しめるようになってくるコーヒーの感じと同じで、シュトーレンとコーヒーの組み合わせ個人的に気に入っています。


コーヒーを通して、こうした季節ごとの時間を楽しむ体験を届けていけたら嬉しいです。
ぜひみんな食べてみてねー!


さいごに

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