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過去の好みと未来の好み

みなさんは、自分が好きだと思う「いつもの選択肢」以外の選択をして、新しく好きになったり、いい体験だったと思う経験はどのくらいありますか?


きっと誰もがよかった経験は1度はあるはずで「たまにはチャレンジしてみるのもいいな」と思ったり、逆に「外してしまって損した」と思う経験もあるかもしれません。

例えば、いつも食べてるお菓子の新しい味、音楽でも今聴いているのではない新しいジャンル、今まで知らなかったお酒の新しい美味しさ、入りづらかったレストランなど...。


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好みというのはつまり、「いいと思うこと」

僕はコーヒー屋をやっているのですが、「今いいと思うこと」と「これからいいと思うかもしれないこと」の間で、どんな新しい価値を届けられるか、コーヒーの味の好みについて考え続けています。

これからの好みを模索することや提案することは、パワーはかかる一方でとっても大切なことだと思っています。


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好みには過去と未来がある?

今感じる自分の好みは、過去からきているはずです。

小さい頃から好んでたものや、楽しかった思い出、あの時の味。

過去の体験から、自分にとって「いいと思うこと」を理解し、次の最善な選択に「好み」として役立てているんだと思います。

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でも自分にとってのベストの「好み」にはまだ出会っていない可能性だって大いにあり得ます。

やってみたら楽しいこと、知ってみたら面白いと思うこと、飲んでみたら美味しいと思うコーヒー...。

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過去から来る確実さと、未来への可能性

僕のお店では浅煎りのコーヒーの魅力を伝えようと、軽やかでフルーティなコーヒーを出しているんですが、コーヒーを飲みに来てくれた方には「苦いコーヒーありますか?」という方ももちろんいらっしゃいます。そんな方にどんなお声かけや対応をするのがベストなのか、届けたいポテンシャルと過去から言える確実な好みとの間で、考えたり工夫したり悩んだりするバリスタもきっと多いのではないでしょうか。

好みの判断は主観なので、その人が美味しいと思うものが美味しいんです。「新しい好みになるかもしれないが好みにならないかもしれない体験」を届けるか、「今までの好みに寄せた体験」を届けるべきか。せっかくなら新しいわくわくを共有してみたいけど、意図の理解やコミュニケーションが不十分だと誤解が生まれるサービスにもなり得ます。だって、期待とは違う「苦手」が生まれてしまうだけになっては悲しいですよね。


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摩擦の中での出会い

まだ出会っていない「好き」を知る瞬間、これが人生の中でもとっても大切な瞬間だと僕は思います。

だからこそ、まだないコーヒーとの出会いを仕事にしたい。コーヒーの新しい美味しさを伝えていくことが楽しい。



「僕たちはこんなに軽く飲める果実味あるコーヒーを美味しいと思ってて、魅力を伝えようと思ってお店やってるんです。僕たちの思う美味しさを一度体験してみませんか?」

お店ではこんなテンションで、新しいチャレンジも提案したりしています。もちろん好みに合わせることだってあります。


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面白さが新鮮に伝わる方もいれば、こういうコーヒーもあるんだ、と楽しみの幅が広がる方もいます。好みは人それぞれだから面白いし、違いがあるからこそ追求したくなるんですよね。

コーヒーは気軽に日常的に好みが生まれやすい体験ですが、コーヒー以外でも何であったとしても、思い込みと可能性の摩擦の中で新しい出会いという熱が生まれることに意味があると思っています。


コーヒーや飲食はもちろん、人間関係でも仕事でも、過去の経験や記憶や自分の思い込みから来る枠をなるべく決め込んだり狭めたりすることなく、取っ払って行動していきたいなと僕は思っています。(意識したとしても難しいことですが...。)



経験することはとっても楽しいです。

みんなで一緒に未来の好みに向かって動いていきたいですね。



川野優馬



さいごに

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