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今こそ家でコーヒーをはじめよう

新生活が始まった方も多い4月。
今こそ家でコーヒーをはじめてみませんか?

このnoteでは、コーヒー屋をやる僕がおすすめする家コーヒーのはじめ方と、その魅力をお伝えします。


コーヒーを趣味にする魅力

1日のはじまりにおいしいコーヒーがあると、本当に気持ちよく毎日を過ごせる気がします。

スペシャルティコーヒーを豆で買っても、1杯100円くらい。毎日飲んでも3000円くらいで楽しめる、こんなに繊細で気持ちいい趣味はないんじゃないかなとコーヒー好きとしては思います。

職場に持って行って淹れたり、友達や仲間に配ったり、お休みの日はコーヒー屋に飲みに行ったりと、楽しみ方も広がります。

コーヒーの味がわからないと楽しんではいけないんじゃないかとか、敷居が高いとか、難しそうとかいうイメージがありますが、このnoteで紹介する方法で淹れれば、きっと手軽においしく楽しめるはずです。

僕はコーヒーを好きになったことがきっかけで、他の嗜好品、たとえばクラフトビールやナチュラルワイン、日本酒も大好きになりましたし、何より感覚的なもの、飲食全般も自然も景色もカメラも好きになりました。

美味しいコーヒーが日常的にあることで、自分の感覚に目を向けて、そして五感を楽しむきっかけになったらいいなと思います。
みなさんも、忙しい日々でこそぜひコーヒーを家ではじめてみてください。


フレンチプレスのはじめ方

一番手軽で、淹れ方の難しさがないのが「フレンチプレス」という器具です。

紅茶と同じように、コーヒー粉をお湯に浸すだけの最もシンプルな抽出方法です。
ブレる要素がないからこそ、味わいも安定して、誰が淹れても基本的にそのコーヒー豆が持っている味わいをフルに出し切ることができます。

だからこそ、フレンチプレスで淹れて美味しくなかったら、淹れ方が悪いんじゃなくてその豆が自分に合わなかったと、シンプルに素材と好みを理解することができます。豆の味に注目できるのが良いところで、あとは良い豆、好みの豆さえあればオッケーです。


大きいものは1L用のものもあり、家族や仕事仲間の分をまとめて一気に作ることができるのも魅力的です。

味わいは、紙で濾すドリップに比べて、フレンチプレスは金属フィルターで濾すため、少しだけとろっとしたオイリーな質感が楽しめます。紙で濾すことでのすっきりクリーンな味わいが好きな方も多いですが、コーヒーを飲んでる感覚も香りもしっかりと楽しめるのもフレンチプレスの特徴です。

フレンチプレスのレシピ

フレンチプレスの淹れ方はシンプル。

粉の16倍の熱湯を注いで4分後に蓋を押し下げる

たったこれだけです。

粉の挽き目は、ドリップと同じでOK。もし何挽きかを選ぶとしたら中挽き。お店で挽いてもらう場合は「フレンチプレス用」と伝えればOK。家でドリップと使い分けたり、細かい調整が可能なミルをお持ちの場合は、ドリップより1段階粗めにしてもすっきり味わえて美味しいと思います。

粉の量は10gならお湯は160g。20gなら320gという比率です。お湯の温度は100度の沸き立てをぜひ使ってください。そのコーヒーが持つ良い部分も、もし悪い部分を持つコーヒーなら悪いところも含めてフルに味わいが感じられます。潔く素材を楽しめる淹れ方なのが魅力です。

最近僕のお店では、粉の16.5倍の方がより豆がもつ繊細な風味、果実感を綺麗に楽しめるかなと、レシピを考えてもいたので、浅煎りの繊細なコーヒーを楽しむ際は16.5倍のレシピもぜひ試してみてください。粉が20gならお湯330gという感じです。

おすすめのフレンチプレス

どのフレンチプレスも原理は一緒で味は変わらないので、見た目とサイズが気に入ったもので良いと思います。僕がよく使うフレンチプレスを下に紹介します。
1杯ずつ淹れる方は350mlくらいのもの、2杯分淹れる方は500mlのもの、3~4人分淹れる方は1Lのものがおすすめです。

ドリップのはじめ方

ドリップが家でコーヒー淹れる上では、淹れ方での変化を楽しめる上、淹れている時間も楽しく感じられる抽出方法です。

裏を返すと、淹れ方次第で豆の美味しさを切り取って好みの味わいに仕上げることができますが、淹れ方によってブレてしまう技術が必要な抽出でもあります。

僕は普段家ではドリップで淹れています。コーヒーを淹れる時間自体が気持ちの切り替えになるし、次はもうちょっとこう淹れてみたら美味しいかなと挑戦して好きな味に仕上がっていく感じも、自分が美味しさに関われている感覚もあって楽しいです。


ドリップの淹れ方

ドリップは、注ぎ方、お湯の温度、挽き目、時間、、、といろんな変数があります。
詳しくは下記のドリップについてのnoteにびっしりとまとめたので、細かい味の調整に興味がある方は見てみてください。

ここでは基本的なレシピを紹介します。

粉の16倍のお湯(例:粉14g お湯230g)
お湯の温度は90度前後(沸き立てのお湯をケトルに移してそのまま)
1分半で注ぎ切って、2分40~50秒くらいで落ちきる挽き目

僕はいつもこんな感じで、常温のケトルにお湯を移して、粉14gにお湯230gを1分半くらいで注いでいます。注ぎ始める瞬間にタイマーをスタートさせて、1分30秒になったくらいで合計230g注ぎ切る感じの流れです。その後ドリッパーのお湯が落ち切ってポタポタがおさまるタイミングの秒数も見て、これが2分40~50秒くらいだと甘さもしっかりあって透明感もあって美味しいな、という感覚です。

焙煎しているロースターによると思うので、コーヒー豆買うときにそのお店のレシピを見たり聞いたりして、重さと時間をはかって淹れてあげることを強くおすすめします。

なんか今日は美味しくないな、なんか美味しくできたなっていう感覚的な判断じゃなくて、今日は時間かかったから味が出過ぎた、この豆は落ちるのが遅いから早く注ごう、お湯を多く注いだから薄くなったというように、原因がはっきりわかるので、すぐに美味しく淹れ直して修正できます。


おすすめのドリップの器具

ドリップのためには、ケトル、スケール、サーバー、ドリッパーが必要です。順番におすすめのものを紹介していきます!

僕が使ってるのがこの月兎印のケトル。細くも太くも注げる上にコンパクトで色もかわいくてお気に入りです。T-falで沸かしたお湯をこのケトルに移して使ってます。


湯沸かし内蔵型の電子ケトルも便利ですね。こんな風に温度調整できるとベストです。90度〜92度くらいがおすすめです!


粉とお湯の重さをはかれればスケールは家のキッチンスケールで、時間はスマホのタイマーでOKですが、一体型となったドリップ用のスケールがあると便利です。


コーヒーサーバーは、ドリップを落とす部分の容器です。マグに直接でもドリップはできますが、後半フィルターがマグの中のコーヒーに浸る場合もあるのと、ガラスのサーバーがあると落ちる様子も見えて楽しいのでおすすめです。
1杯分だけなら300mlくらいのもので、2杯分まとめて淹れる方は600mlくらいのものが便利です。


そして一番大事な道具がドリッパー。粉を入れてお湯を注ぐ道具です。
基本的にどんなドリッパーであっても、粉とお湯の量と時間をまもれば美味しくなりますが、選ぶとしたら上から見たときに対照的な形のドリッパーがおすすめです。1杯分の時は一番小さいサイズでOK、2杯分以上入れる場合は大きサイズのドリッパーを選んでみてください。材質とデザイン、毎日使いたいと思うかどうかが一番大事だと思います!僕はORIGAMI DRIPPERを今使っています。


粉は最初はお店でドリップ用で挽いてもらえればOKです。チャック袋などの密閉できる袋だったら、空気を抜いて密閉して冷凍庫に入れておくと粉の状態でも少し長くもちます。
家でのコーヒーが習慣づいたらぜひ手挽きでも電動でもミルを買って、挽きたてで楽しんでみてください。香りも味わいも大きく変わりますし、挽き目を調整することでより美味しく淹れることができると思います。


コーヒー豆

そして最後にコーヒー豆。オンラインで買えるおすすめのコーヒーショップをnoteにまとめたので、気になる方はぜひ。

近くにコーヒー屋がある方は、一度ぜひドリップを飲みに行ってみて、美味しいと思ったお店で豆を買うと確実です。最初は産地のこと分からなくても、お店のおすすめの豆や、表現がピンとくる豆を直感で買ってみてください。

こんな感じでいろんな産地の豆が詰め合わせになっているセットも、最初家で飲み比べして好みの味を知ったり、コーヒーの味の違いを知る上でとても良いと思います。




家においしいコーヒーがあるだけで、毎日がきっと楽しくなると思います。感覚に目を向けて、みんなで美味しいコーヒーを一緒に楽しみましょう!


川野優馬
LIGHT UP COFFEE


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