コーヒー屋に人が立っている意味。
2020年はいろんなことがありましたね。
僕たちコーヒー屋は、お店が存在する意味を考え続けました。
今や、あらゆる飲食が、インターネットを通して楽しめるようになってきています。僕たちのお店も今年は、オンライン化を一気に進めました。
淹れたてのエスプレッソすら急速冷凍・真空化して「エスプレッソキューブ」という商品にしたり、遠くの方でも楽しめる、コーヒーゼリーやコーヒープリン、コーヒーカヌレを作ったり、コーヒーセミナーを全てオンラインにしたり、、、と、いろんな工夫をしてきました。
そんな中でこそ、お店がある意味ってなんだろう?とふと考えます。もっと言うと、お店に人が立っている意味。
みなさんは今、お店に人がいて良かったな、嬉しいな、と思う瞬間ってどんなときでしょうか?
コーヒー屋に人が立っている意味。
僕は、「熱」を伝えられることだと思っています。
温かさや思いやり、空気や情熱。いろんな熱があります。
外出自粛の後、対策を徹底した上で持ち帰りのみの営業していたのですが、「寒くなってきましたね。お元気にしてますか?」というような何気ない会話や気遣いの中で、「久しぶりにまともに人とお話をして...」とポロっと涙を流される方もいらっしゃいました。コーヒーの面白さがはじめてわかった、熱が灯る方もいらっしゃいます。
僕は、フルーツのようないろんな味がする浅煎りのコーヒーに衝撃を受けて、こんな面白いコーヒーをもっと知って欲しいとコーヒーに狂い、「伝えたい」の一心でお店をつくって、これまで6年半やってきました。
別にお店がなくったってオンラインでコーヒー豆は届けられるし、コーヒーを飲む目的だけだったら、ボタンひとつで買える体験はどこにだってありふれています。
でも、人の熱が直接伝わるのは、人がいるお店だからできること。
来年は、今以上に熱量を増やして、オンラインでも「伝わる」コーヒーの体験を広く発信していきます。いろんなアイディアがあって止められません。
その中でお店は、僕たちのコーヒー好きという熱が、ビシバシと「伝わってしまう」場所にしていきます。
熱。
誰にでも何らかの熱はあるはずです。
熱だと認識できないほど小さな情熱、好きなことへの興味かもしれません。
熱は行動によって増やすことができるんです。興味があるからこそ動いてみて、その中で引っかかること、大変だけど乗り越えたいと思えると、摩擦によって熱は増えていきます。そして溢れた熱は分けることができるんです。伝えられるから面白いんです。
2021年は人との繋がりがもっと大切な年になってくるかもしれません。
コーヒーショップの起源は、1600年代のコーヒーハウスでした。コーヒー片手に、階級を超えていろんな人が繋がり、政治経済から芸術まで、新しい熱を生み出していく場所でした。
そんな繋がりと熱を、今僕は、僕が大好きなコーヒーを通してつくれると信じています。もっともっと発信していきますね。
そして、好きなことや熱がある人は、一緒に動いてみましょう。熱が増えていき外にも漏れ出すと、もっと楽しいはずです。
今年は21本のnoteを書きました。読んでくれた皆さんありがとうございます。来年も読んでいただけると嬉しいです。
それでは良いお年を、おいしいコーヒーでお迎えください。
川野優馬
さいごに
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