見出し画像

視点を保つ

僕が物心ついた頃から目指しているのは、FCバルセロナでプレーし、チャンピオンズリーグで優勝すること。

でも、まだ夢として捉えてしまっている気がするのです。

あくまでも夢の範疇を超えていなくて、確かにそこを目指して進んでいるけれど、ピントが合っていないというか。

もっと、そこにいる自分を解像度高くイメージしなくてはいけないのだと思います。

チーム練習にはいつも電車に乗って行くのですが、その時にFCバルセロナのヨハン・クライフスタジアムの横を通ります。

そのことに初めて気がついた時の胸の高まりは、スペインに来てすぐカンプ・ノウ(FCバルセロナの本拠地)に試合を見に行った時以来だったでしょうか。

高揚感を覚えたと同時に、ふと、小さかった頃のことを思い出しました。

というよりは、自分が小さくなったような感覚がしたのです。

月日が経ち、サッカーを始めた頃のFCバルセロナに対する純粋な憧れ、目の輝きみたいなものを、危うく忘れかけていたのかもしれません。

スペインに来て、まだ一年ちょっととはいえ、この目で色々なものを見て、サッカー大国の層の厚さを知りました。

山登りで例えるなら、やっと麓に着いた状態です。

下から見上げると、遠くから見ていたよりも山頂は高く、そこまでの道のりは険しく映りますが、それは近くに来たことで遠くからは見えなかったものが見えるようになっただけで、悲観する必要はなく、むしろ見れて良かった、と思うべきなのでしょう。

自戒の念を込めて、最初に改めて目標を書きましたが、正直、二の足を踏みました。

相反する気持ちも少なからずあるのですが、そんな足はへし折ってやらなきゃいけないのです。


僕が危惧しているのは、その実態を知り、山の高さを今までになく感じることによって、目の輝きを失ったり、小さく収まったりしてしまうことです。

周りが、前例がどう、などという情報が擦り込まれ、厳しい現実に直面していくうちに自分で勝手にリミッターをかけて、いつの間にか視点が下がってしまう。

そうならないように気をつけながら、常に視点を高く保ち、進んでいきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?