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三年目

ここ数週間、珍しくバルセロナの空を分厚い雲が覆っていた中、サッカーのことで頭を悩ませていました。

今までやって来たことを否定されたような感覚に陥り、今自分が正しい道を進んでいるのか懐疑的になっていました。

何か自分を肯定してくれるものを探していた時、ふと、日本から持ってきた本の存在を思い出し手に取りました。

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「自分の中に毒を持て」は高橋家の、ひいては僕の一種のバイブルのようなもので、人生における根本的な考え方や価値観を形成しています。

改めて読み返していくうちに、忘れかけていた、大事にしたい考え方や生き様などを思い出してきました。

自分を崖から落とし、その瞬間瞬間に全てのエネルギーを注ぎ込む。

そういった姿勢に憧れを抱きますし、一個人として貫き通したいことの一つです。

人間は、必ずしも成功することが喜びであり大事なのではない。闘って、後にくずれる。その絶望と憤りの中に、強烈な人生が彩られることもある。  
ー岡本太郎『自分の中に毒を持て』 

成功や結果に目を向けるばかりではなく、どうやってそこに辿り着こうか、ともがくその過程こそに価値がある、と見方を変えてみる。

そうすると少し気が楽になります。

一見すると、マイナスなこの状況さえも長い過程の内に過ぎず、大きな目的の一要素でしかないのだと思えるから。

感じている憤りや苦しみは自分が筋を通した結果だと受け入れ、さらに前進する原動力に変えるべきだし、今ならそうすることができる気がします。

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僕がフラットな、良い精神状態でいられない時は大抵、見ているところが近く、狭くなってしまっていると思います。

良くも悪くも、目の前のことしか見れていないというか。

そうするとどうしても、くだらない事が目について本質を見失なってしまいます。

そういう時は、自分を上から引き上げてあげる。定期的に自分を適当な位置に戻してあげる作業が必要だということに気付きました。

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迎えた三年目、良い気付きと共にスタートしました。

スペインに来てから二年が経ちましたが、二年という時間では収まりきらないほど新しい経験をしたり、濃い毎日を過ごせていると思います。

最近は特に、闘うための基礎的なアジリティ強化に努めていて、1週間前と比べても明白な成長があります。

改めて、自分の成長にフォーカスすることの大切さを感じました。

三年目。
文字通り全てを、ぶつけたいと思います。

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