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夏の装い

やっと梅雨入りした。
梅雨入りした途端にイヤほど雨が降った。
さて次はいつ洗濯しよう。

夏になると、夫の部屋着が
とても少なくなる。
手持ちの服の枚数が少なくなるのではなく、
家で服を着なくなるのだ。
そう、Tシャツにパンツ1枚だ。
パンツは下着のパンツだ。
夫はトランクスではなくてボクサーブリーフなので
つまりTシャツとかタンクトップに
ブリーフで家の中を歩き回る。
下手したらTシャツも脱ぎ捨てて
ブリーフ1枚で歩いていることもある。

私は夫のこの夏の装いが嫌いである。
ブリーフの上に短パンとかズボンをはいてくれと
何度頼んだことか。
しかし脚が毛深い夫は
どんなに薄いズボンでも暑いと言ってはかない。
毛を剃ってはけばと言ったのだが、
毛を剃っても暑いと言ってそのままだ。
先日はベランダ(!)で脚の毛を剃っていたので
「その剃った毛どうするん」と聞いたら
「風で舞う」と答えたので
思わず飛び蹴りしそうになった。
しかし毛というものはそこまで暑いのか、
ということはモッフモフのウチの猫はさぞかし暑かったのだろうな、と猫に想いを馳せる。

お呼びですかい?



いや夫の話だ。
Tシャツにパンツで部屋をうろつく夫は
そのままベランダに出て行く。
たまにパンイチでも出て行く。
うちはマンションなので、
一軒家よりは他所様の目に触れることは
少ないのかもしれないが、
ウチのすぐ近くにウチより高いマンションがあるので、そこからは見ようと思えば見ることができる。
これは猥褻物なんとかの罪にならないかヒヤヒヤするのだが、パンツをはいているだけマシなのか。

ちなみに宅急便が来ると
急いでその辺に置いている
ユニクロのステテコをはいて出て行く。
一応恥ずかしいという気持ちはあるらしい。

多分ウチに娘とかいたら
こんな格好しないんだろうな、なんて思うけど
毛深い猫しかいなかったのでしょうがない。
昭和のオヤジの方がステテコはいてるだけ
マシだったのではと思いつつ、
今年の夏が始まっていく。

(了)







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