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膀胱炎と旅の話

ちょうど1年前、2023年2月のことだ。
私たち夫婦は旅に出ることとなった。
行き先は宮崎県の都城と日南。
(この時点で分かる人には分かる旅の目的)

出発の前日、
お手洗いで私に異変が起きた。

いたた。

おそらく膀胱炎である。
十年くらい前に一度なったことがあるので、
ほぼ間違いないと思われる。
夫と相談してドラッグストアに走り、
ボーコレンという薬と尿もれパッドを購入。
トホホ、私も尿もれパッドを買う日が来たか、
とか言ってる場合ではない。

さて出発当日、
家にあった古いクランベリーのサプリも持ち
(この状態なので賞味期限とか無視)、
手当は万全にしたつもりだった、が
それを越えて膀胱炎の猛威が襲ってきた。
高速道路では早く先に進みたいのに
襲い来る尿意のお陰で片っ端からSAとPAに
止まる羽目になった。
また、冷えないようにと
ボトムスをワイドパンツにしたのが最大の失敗で
パンツの下にペチパンツ、さらにその下に
タイツという出で立ちは
目的を達成するまでに非常に手間がかかって
毎回必死の状況であった。

そんなこんなでなんとか九州に上陸し、
佐賀あたりのPAでまたお手洗いに行く。

え。血。

血尿である。
ますますヤバいことになってきて
私は青ざめる。
ボーコレンはどうなっているのだ。
これは夫に話したほうがいいのか。

「お話があります」
「はぁ」
「血尿が出た」
「えええっ!大丈夫か?」

そうは言ってもどうしようもなく、
やがて予定の1.25倍くらいの時間で
今宵のお宿がある都城に着いた。

都城では焼肉屋さんを予約していた。
この焼肉屋(みひろ)さんが
めっちゃくちゃ美味しくて美味しくて!!
人生で一番美味しい肉や!と思うのに
膀胱炎でお酒がほとんど飲めず
悔しい限りであった。
(でもお肉は堪能した)

みひろさんのお肉は美味すぎて倒れるレベル

次の日は目的の日南へ。
夜中も何度か起きてお手洗いに通って
あまり眠れなかったのだが
しんどくても
これ見て上がらないカープファンはいません。


激アツだわ。

この頃になると
大分、膀胱炎との付き合い方もわかってきて
なるべく早目に行動できるようになった。
(薬とクランベリーのサプリが効いてきたのかも)
日南キャンプを堪能した私たちは
都城でもう一泊したあと無事広島に戻り、
その次の日に私は病院に駆け込んだ。
もらった抗生物質はよく効いた。
(よく効き過ぎて次月に消化器内科に行くほどに)

さて、今年もこのシーズンがやって来た。
今回は膀胱炎になりませんように、
そしてみひろさんの焼肉を
お酒と共に存分に楽しめることを
私は心より祈っている。

(了)










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