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【映画感想文】ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らし

"正しくやる時間はなくても、やり直す時間はある"

ビッグ・リトル・ファーム


1匹の犬との出会いが、彼らの暮らしを変えた。

タイトルは「理想の暮らし」とあるが、農場経営のためにうまくいかないことも多く、むしろ理想通りにはいかない現実をドキュメンタリーで描かれていると感じた。 

あらすじ

殺処分寸前で保護した愛犬のトッド。その鳴き声のために住んでいたアパートを追い出された、ジョンとモリー。料理家の妻のモリーは、本当に、体に良いものを育てるために夫婦で郊外に移り住むことを決める。そこにひろがっていたのは、200エーカー(東京ドーム17個分)の荒れ果てた農地。大自然の脅威に翻弄されながら、2人は理想の後を作るべく励んでいく。

"場所をコントロールすることはできない"
例えばある年は雨が降らず、水不足に陥る。ある年には、嵐がやってきて、農場の器用なギターをした。そして、農場の生き物を狙っていたコヨーテも、また、嵐のために悲惨なことになってしまった。

ある時、夫は愛犬のトッドに呼びかける。それ以上、苦しめて死なせてやるなと。嵐の後、トッドは何か生き物を口にくわえていた。

農地の再生がたった数年でなされたわけではない。現実に直面して、彼らの理想は柔軟に形を変えていった。例えば、人を雇い、例えば土壌の改良に取り組んだ。

彼らはゼロからスタートして理想を実現できることを学んだ。農場では牛や羊などが生まれ、夫婦には子供が生まれた。

愛犬のトッドが死んだとき、夫のジョンはトッドによって自分が助けられていたことを知った。家族が生まれ農場経営が軌道に乗り始め、トッドは自分の役目は終わりだと決めたようだった。

230トンの食料が出荷できるようになった時、息子は歩いて言葉をしゃべれるようになっていた。

しかし、また災難に見舞われる。山火事だ。アメリカの南部で、大規模な山火事が起きて妻のモリーは慌てて逃げ出そうとしたが、風向きが変わって、山火事は、大きな被害をもたらさなかった。

彼らの農場には、多くの見学客が訪れるようになった。アプリコット・コーン農場。
展望台から見るその景色は圧巻だ。

彼らの農地は、未だ無限の可能性を秘めている。

この土地が生まれたのは、不調和による。しかし、その土地で、彼らは見事調和した。一瞬も孤独ではなく、美しく美味しい農場を作り上げたのだ。

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