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「マイ・インターン」 歳を重ね穏やかで忍耐強い人とキャリア人

映画感想文です。毎日AmazonPrime Videoで映画を見ています。

ロバート・デニーロさんの映画が見たくなってしまいました。

あらすじ
舞台はニューヨーク。華やかなファッション業界に身を置き、プライベートも充実しているジュールス。そんな彼女の部下に会社の福祉事業として、シニア・インターンのベンが雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールスだが、やがて彼の心のこもった仕事ぶりと的確な助言を頼りにするようになる。そんな時、ジュールスは仕事とプライベートの両方で思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られる──。(Amazonの説明文より引用)

感想

シニアインターン制度って素晴らしいですね。日本でもあるのでしょうか。ファッション業界にまるで大昔の銀行員のような済ました70歳のシニアインターンとしてやってきたベン(それがロバート・デニーロ)でした。きつい性格で有名と自認するジュールス(アン・ハサウェイ)は、「あなたでは私に耐えられない」と初対面でいうが、ベンは穏やかに彼女を説得して雇ってもらいます。

社長のデスクを片付けてあげたり、運転手をしても寡黙で、プライベートを詮索しません。

それにしても、ベンが寿司でも食べますかと誘ったらジュールスが「やめとくわ水銀の過剰摂取になっちゃうから」と答えたところで、彼女の思い込みの強さが分かりました。フランス料理やイタリア料理に魚は使われていないのか、フィッシュ&チップスのフィッシュは肉じゃなくても油まみれではないかとかそこは欧米人に日本人の感性が届かないところなのか、それとも彼女が過剰に神経質なだけなのかが気になりました。

立ち上げてたった1年で会社を大きくした力量は素晴らしく、どんな人物なのかジュールスの背景が気になります。女社長で優しい主夫の夫に恵まれて、何も不完全なところがないようです。しかし、映画の中盤で夫の浮気など思わぬ不幸に見舞われます。それを葛藤しながら乗り越えていくのです。

けれども、同じ女性であるはずなのに、憧れるのは穏やかなベンの方なんですよ。そんな風に歳を取りたいなと思います。

周囲にプライベートのアドバイスができて、社会人としての基本が教えられる。それも押しつけがましくない。社長の愚痴にも付き合う。自然体で穏やかで、昔話もしなくて、絵本の中から出てきたみたいな理想の人物です。歳を取った王子様という気がしました。

ただ、ロバート・デニーロってそんなに王子様イメージじゃありませんよね。私の60代の両親世代は彼の「ゴッドファーザー」を映画館でほとんど見ているそうです。何回もテレビで放送もされたと母が言っていました。ロバート・デニーロは、ゴッドファーザーのソニーやマイケル役のオーディションを受けたが落選。しかし、part.Ⅱで若きドン・ヴィト・コルレオーネの役が回ってきて、見事アカデミー賞助演賞に輝きます。「マイ・インターン」では、そんな名優の名演が光っていました。



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