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自信・セルフエフィカシー

「もっと自分に自信を持てよ」

「自信を持ってプレーしよう」

などと、選手に言ったり
また、誰かに言われたことなどはありませんか?

自信は、日常生活はもちろん
スポーツ場面でも、かなり重要視されるものではあるものの

自信とはなんですか?

という問いに答えることは、かなり難しいのではないかと思います。

そこで、今回はさまざまな論文から定義されている

自信とは何か

ということと

類義語として扱われることが多い

セルフエフィカシー

についてまとめ

次回の記事では
それらを高めるためにどのようなトレーニングを行うことができるのか。

といったことをまとめていきたいと思います。

先行研究を参考にした自信とは

一般的に、自信とは

「自分の能力や価値を確信していること」(新村,1998)

「自分の能力における信念」(Billy,2009)

であり、

最近のトレンド?でもあるサッカーを例にすると

「PKを決め切る自信があるのか」

であったり

自分自身が専門としているハンドボールでは、

「サイドシュートを高い確率で、成功させることができるか」

などといった

ある状況で必要とされる能力に関するアスリートの認知のこと。

すなわち、

アスリートがスポーツにおいて成功する能力を持っているという信念や確信度のことである。

とされていますが

自信というと、もっと幅広い意味合いで用いられているのではないか

と個人的には感じます。

もっと具体的なものが
「セルフ・エフィカシー」になると思うので、後半に記載します。

試合に対する自信の構成要因

試合に対する自信の構成要因

上記は、試合に対する自信の構成要因であり
上記の構成要因からも見てもわかるように
一言に自信といっても様々な自信があることがわかります。

すなわち
単に「自信がない」ということにも
どの段階での自信がないのか。

ということで行うアプローチも変わるのではないでしょうか。

セルフエフィカシー

セルフエフィカシーとは

自信にかなり近い意味として

「セルフ・エフィカシー(自己効力感)」

という概念がある。

「セルフ・エフィカシー」は「~を行うことができる」という見込み感のことであり、ある結果を生じるのに必要な行動をうまく行うことができるという確信のことである。とされている。(Bandura,1977)

セルフ・エフィカシーと行動の関係

また、「セルフ・エフィカシー」は、効力予期や結果予期とも呼ばれるような、社会的学習理論の中心的な概念の1つでもあるとされている。

自信との違いは?

「セルフ・エフィカシー」と「自信」の違いとはどこにあるのでしょうか。

自信は、先述しているように、標的とする行動を明確にせずとも、用いることができてしまうことに難点があるとされています。

それに対して、「セルフ・エフィカシー」は、「~を行うことができる」という見込み感のことであり、ある結果を生じるのに必要な行動をうまく行うことができるという確信のことであるということからに自信よりもはっきりとしたものであるといえます。

「セルフ・エフィカシー」を用いるメリット

「自信」ではなく、「セルフ・エフィカシー」という考え方を用いるとするとどのようなメリットとしては、以下3点があげられています。

①正確な見積もりができるようになる

「どれくらい?」ではなく、「%で表すとどれくらい?」
ということで、より正確に見積もることができる。

②標的となる行動が明確になる

自信は、標的とする行動を明確にせずとも、用いることができてしまうことが難点であったが、「セルフ・エフィカシー」を用いることによって、標的となる行動を明確にせざるを得ない状況を作りだすことができる。

③高めるための情報源が明確に

自信よりも、「セルフ・エフィカシー」を高める情報源というものは、先行研究において、より明確にされており、自身が高めなければならない情報源を明確にすることができるとされています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「セルフ・エフィカシー」なんて言葉は、なかなか日常生活では聞き馴染みのない言葉なのではないかなと思います。

今回取り上げいる「自信」を中心に

言葉は広く使われているし、よく使っている言葉であっても、中々根本的な理解などまではできていないものは、結構多いのではないかと思います。

次回は、これまでに何度も予告しているように

「自信」と「セルフ・エフィカシー」をつけるためのトレーニング
を紹介できればと思います。

良ければ、ご覧いただければと思います!


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