スポーツ心理学とは?-大きな3つの目的-
こんにちは!
今回は、自分自身が大学院で学んでいる
スポーツ心理学とは?
ということと、スポーツ心理学の大きな目的3つと併せてまとめていければと思います。
参考文献は、毎度おなじみ
スポーツ心理学とは
スポーツ心理学を活用するトップアスリート達
少し昔の話ですが
1966年 アトランタオリンピックに出場した陸上選手は
煌びやかな金色の靴で登場し、注目を浴びていたそうです。
その選手は、その靴で走り、塗り替えることはほぼ不可能だといわれていた当時の世界記録を、数十年ぶりに世界新記録を塗り替え優勝したそうです。
その選手は、試合後の会見にて
「私は、プレッシャーを求めている」と発言していたそうです。
試合本番でベストパフォーマンスを出すことは難しい
先ほど例に挙げたスポーツ選手以外でも、多くの選手がインタビューなどで語るのは、技術的なことよりも心理学的・メンタル的な部分を語ることが多いのではないでしょうか。
しかし、試合本番でベストパフォーマンスを発揮するということはかなり難しいということを皆さん自身も一度は、経験したことがあるのではないでしょうか。
練習ではできていたスキルが、緊張などによって十分に発揮することができなかったり等
また、スポーツ以外の場面でも
しっかり準備したのにも関わらず、緊張で発表が全くうまくいかなかった等
そのようなおかれている状況や、その出来事をどう認知・知覚するかによって、人はパフォーマンスを発揮できなかったり、逆にいつもの何倍もの力が発揮できるといったことがあります。
このようなことからも、試合でベストパフォーマンスを出すことができるためには、最適な精神状態でパフォーマンスをすることやメンタルスキルが必要だといえるのではないかと感じます。
そのようなことを中心として、スポーツ心理学の知識が使われることが多いとされています。
スポーツ心理学とは
だと、本書ではまとめられています。
ハイパフォーマンスセンターJISSのホームページでは
とまとめられています。
心理だからといって、心理学的要因(選手の性格など)だけに着目するのではなく
先ほどの例でもあったようなプレッシャーなどといった社会的要因(他には、リーダーシップなど)が相互に影響し合った現象などを研究する学問です。
スポーツ心理学の目的
①最適なパフォーマンスの達成
これは、言わずもがなですが、バイオメカニクスや栄養学などとは違い「心」は、数値などで可視化できないものですが
様々な手法を用いて、スポーツ心理学的な介入やメンタルトレーニングを行うことによって、パフォーマンスが向上したことを立証している研究は多く報告されている。
また、それだけではなく、心理スキルには、競技継続にも効果があることも報告されており、当然ですが、長く競技を継続することが競技スキルをアップさせていくことの一要因なので、個人的にはもう少し注目されてもいい学問になのには。と感じています。
②最適な成長の達成
タイガーウッズの父はタイガーウッズに対して
と語っていたそうです。
スポーツを行っていくうえで、優れた身体能力だけではなく、環境も大切だと思います。
スポーツ心理学では、身体的なスキルの向上と同様に、重要な自己認知の向上を経験できるように支援することも目的の1つです。
そのようなスポーツで身に着けた自己認知の向上がスポーツを離れた日常場面でも応用できることができればよりスポーツの価値向上につながるのではないでしょうか
③最適な経験の達成
「最適な」
というワードが大切なワードかなと思います。
スポーツは勝ち続けていなければ楽しめない。
というわけではないと思います。
もちろん、勝つことで得られるものなども多くあると思います。
しかし、そのことだけではなく、勝つこと以外にもスポーツを通して学ぶことは多くあり、(スキルの習得や仲間との時間など)それらに気づくことができるようにすることもスポーツ心理学の目的の1つだとされています。
オリンピックなども各競技において優勝できるのは1チーム、1人だけなので、勝つ人よりも圧倒的に負ける人の方が多いのがスポーツです。
「勝ち」以外の価値を見つけていくことが重要だと感じています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
目から鱗というよりは、当たり前の方が多かったかもしれませんが
まずは、基礎を抑えるというのは何事にも共通していることだと思いますので、自分自身の振り返りも含めて、まとめてみました。
自分自身も好きな曲でback numberの「水平線」という曲の一節にこのような歌詞があります。
まだまだ、スポーツチームにおいて心理スタッフが帯同しているチームは少ないと思いますが、スポーツ心理学を専門とし、上記3つの目的を選手と共に学び続けていけるSMT指導士になることを自分自身も目指して、研鑽を続けていこうと思います。
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