注意の集中を高める①-注意の容量-
こんにちは
今回は、前回投稿させていただいた
こちらの記事の1つでもある
「集中」をテーマにまとめていければと思います。
一つの記事にまとめると膨大な量になりそうだったので、①②…とシリーズのような形でまとめていければと思っています。
そんなシリーズもの?の初回となる今回は
「注意の容量」を中心にまとめていきたいと思います!
注意の三大特徴
主にこのnoteでは
コーチング場面に活きるスポーツ心理学をまとめていければと思っているので、今回のテーマにおいても指導者として
「選手の注意集中を最大限サポートするためには?」
という視点からまずは最低限、指導者が理解しておくべき注意の三大特徴をまとめておこうと思います。
注意の三大特徴としては、以下の3つが挙げられています。
①注意とは、ある瞬間に注意を向け、考えること。しかし、注意を向ける容量には限界がある
②注意に対する準備性や能力は情動状態の影響をうける
③注意には選択的なものも含まれており、状況に応じて注意の向け方を選ぶことができる。
なんとなくイメージできるものもあれば、頭に?が浮かんでいるものもあるかもしれません。
この中でも、今回は、①にあたる「注意の容量」についてまとめていければと思います
注意の容量
これが三大特徴のなかでは、最もわかりやすいかもしれません
要は、マルチタスクは難しいということです。
テレビとスマホを両方つけながら両親と会話をする中で、すべての情報をキャッチすることはできないように、注意集中には容量というものがあります。
スポーツ場面においても、目の前の状況や自身の味方の位置、自分の身体感覚などといったすべてのものに対して注意集中を向けることは難しいと思います。
また、当然のことですが選手が注意集中するべきものを意識しすぎるがあまり選手自身の注意集中の容量をオーバーしてしまった場合には、パフォーマンスは低下してしまいます。
(よく言われる「あがり」に似た現象?)
これは自身の考えですが、試合中からの指導者の声掛けというのも選手の注意集中の容量の一部を使ってしまうために、試合中に細かな指示を送りすぎるということのデメリットはこういった注意集中からの観点からも見えてくるのではないでしょうか
意識すべきことに注意をむけることができるために
「注意集中には容量がある」ということがある程度理解することができたかと思います。
それでは、実際に選手が意識するべきことに注意集中するためにはどのようなことを指導者としてできるのでしょうか。
色々と案はあるとは思いますが
そのうちの大きな1つの要因として
無意識レベルまで技術を落とし込めるように準備をしておくこと
が、スポーツ場面においては重要だとされています。
48年ぶりに、パリオリンピックの自力出場を叶えたバスケットボールを例にすると
日本代表レベルの選手であれば、股下を通すドリブル(レッグスルー?)などは、ほとんど意識せずともできているので、試合場面でもかなりの数、このドリブルを使用しているように感じました。
しかし、僕自身を含めそこまでバスケットボールをそこまでプレーしたことがない人間にとって、股下でドリブルをつくということ自体、かなり難易度の高いスキルではないでしょうか(僕だけ?)
ドリブルだけに注意集中を割けば、もしかすると数回であればドリブルをつくことができるかもしれません
しかし、日本代表の選手などは、目の前に敵選手がいたり、ドリブル後にすぐにシュートを打ったりなど、ドリブル以外にも注意集中をしていると思います。
これは、日本代表のバスケットボール選手が注意集中の容量が大きいのではなく、股下ドリブルというスキル自体が無意識化で実行できるレベルまで習熟しているからこそ、そのようなスキルを実行しながらも他の対象に注意集中を向けることができているということです。
指導者としては、そのような観点も知っておきながら選手自身のスキルの習熟度などを踏まえて、練習や戦術を練っていくことが必要なのではないかと感じました。
無意識レベルまで技術を落とし込むようにするには?
意識下のものには、自身の注意の容量の一部を使用するために、無意識レベルまで技術を落とし込む必要があります。
それでは、どのようにすれば無意識レベルまで技術を落とし込むことができるのでしょうか。
本書では、練習などによる反復練習が必要であるとされています。
もちろん、反復練習は必ず必要で、そのためにも練習時間の確保は必須事項になります。
「質」か?「量」か?
の議論もありますが、どちらがではなくどちらも大事かなと個人的には考えています。
(深く言及すると長くなりそうなので、今回はここまで)
まとめ
今回は、注意集中の中でも「注意の容量」をメインにまとめていきました。
注意集中には、容量があり、その容量を使うべきものに向けるためにスキルなどを無意識レベルまで落とし込んでおくことの重要性などをまとめてきました。
最近、個人として読み進めている
↑の書籍では、より効果的に学習をすすめていくためには…といったようなことが論文などを交えてまとめられています。
また、終盤にまとめた無意識化でスキルを実行するということは注意集中のみならず、「最適な状態」「ゾーン」などを理解・実践する際にも、重要になってきます。
知識と知識同士がつながると面白いなと思う反面、まだまだ学ぶことは多いなと反省するばかりです。
次回は、「注意の準備性」というテーマで「あがり」と「パニック」についてを中心に据えながら、注意集中の観点からまとめていければと思います。
次回以降もよければご一読ください!
参考文献
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