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SettingからMappingへ-目標設定の新しい考え方-

こんにちは!

今回は、タイトル通りに

メンタルトレーニングでも多く用いられている目標設定について海外の文献を読み進めていく中で、日本で普及しているものからかなり変化していっているなと感じたので、そちらをまとめていきたいと思います。

選手や学生に「目標は?」と尋ねると多くの学生は夢や目標を答えてくれますが、「どうやってその目標を叶えるの?」と発問するとプランが思い浮かばない学生が多くいるように自分自身も体験談として感じています。より効果的に目標を立て、達成するためにはどうすればいいのか。海外の最新の研究をもとにまとめていければと思います。

目標の重要性

目標の重要性というのは、多くの方が実感しているのではないかと思います。

目標を立てることで

自分自身の進むべき方向などが明確になり
モチベーションなどをはじめ、様々な良い効果がある

とされています。

また、適切な目標を立てていることで

自分自身の中で優先事項などをしっかりとつけることができ
自分自身が目指すべきことに対して、重要度が低いものなどに注意を持っていかれないということも目標を立てることの重要性の1つだと思います。

そのような目標を立てる方法に関しても様々な研究がなされており
目標設定にも色々な方法があるとされています。

僕自身のnoteでも何回か記事を投稿しています。

これまでの記事は、日本のスポーツ心理の教科書やSMTの教本などを参考にして、作成したnoteになります。

SettingからMappingへ

Goal Setting 、日本語で「目標設定」は、メンタルトレーニングのみならず、チームや職場、また個人としても実施したことがある方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

2022年に海外で発売された「Coaching for the Inner Edge-Practical Sport Psychology for Coaches-」では、それまで「Goal Setting」であった章が、「Goal Mapping」に変更されています。


なぜ、「Setting→Mapping」なのか

変更理由に関して、本文では

「目標設定」という言葉は、単に目標を設定するだけで、モチベーションが上がったり、パフォーマンスが向上したりするというような、個人にとって何らかのメリットがあるような誤解を与えている。目標を設定するのは簡単なことで、高尚な達成や個人的な勝利を夢見て、座っているだけならほとんど努力はいらない。

と記載されています。

要は少しイメージのような部分になりますが

「設定」という言葉にしてしまうことで、一度立てたものを再度振り返る機会をないがしろにしているようなイメージかなと自分自身は感じました。

確かに、携帯電話などの初期「設定」は重要ですが
携帯電話の「設定」は、定期的に見直す機会等あまり設けず、何なら新しい携帯電話にするまで「設定」をいじらないなんてことも珍しくないのではないかと思います。

しかし、「Mapping」(自分の中では地図を作るようなイメージ)であれば、なにか新しい出来事(地図と考えれば、新しい建物が建つ、工事が行われる等)が起これば修正していくことは必然です。

あくまで目標を立てることは、効果的な目標達成に向けた1つのツールなので、目標を立てて終わりにするのではなく、それらをもとに修正を加えていくことの重要性が「Mapping」にすることによって強調されるのではないでしょうか。

自分自身の学生時代の例を挙げると

上記で、目標は立てるだけではなく、振り返って修正していかないといけないとは言いつつ

私自身も大学時代に所属していたチームで、新しいシーズンが始まる際に今年度のチームの目標を設定し、春、夏、秋の3時点での目標も設定し(いわゆるスモールステップ)、その目標を毎月のスケジュールが書かれたカレンダーに主務として、記載はしていましたが、その目標をシーズン中に再度、振り返る時間をチームとして設けることはできていなかったなと思います。

また、これまでも自分自身が「目標設定」のセッションなどを担当する前に自分自身で目標を設定しているものの、部屋の掃除の際などにその用紙が出てくる。なんてことも数回あったりと、やはり立てて満足することが多く、振り返って修正することができていなかったなと個人の体験談としても感じています。(講習会をする側なのに)

継続できないのは意思が弱いから?

上記の自分の例のように、目標は設定したことはあるものの、中々、修正を繰り返して目標を立てるというのは難しいのではないかと思います。(難しくない。という人はすみません)

これができなのは、自分の意思が弱いからなのでしょうか。

しかし、人間の意思というのは元々もろいもので、ちょっとしたことで強くも弱くもなりうるのではないかと思います。

このことについては深くはまた後日として
意思に頼りすぎるのではなく、システムとして構築していくことが非常に重要になるのではないかと思います。

次回以降予告

今回のnoteでは、

SettingからMappingへ-目標設定の新しい考え方-

というタイトルなので、次回以降のnoteで具体的なGoal Mappingの作り方ワークシート(自分作)などを交えながら自分自身が再度目標を立てていきたいなと思います。

今回のnoteでは、

・「設定」ではなく、「Mapping」を意識した目標を立てる
・意思だけではなく、システムの構築

ということが読んでくださった方々に伝わり何かのきっかけになれればと思います。

自分自身もまだまだできていないこともありますが、まずは自分自身が「Goal Mapping」できるように取り組んでいきたいと思います!

今後とも、役に立つ?スポーツ心理学を個人の感想なども入れながら更新していければと思いますので、是非、シェア・拡散・サポートのほどよろしくお願いいたします。





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