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エッセイ|寒すぎてタイムスリップした話

近所のスーパーへ買い物に行くだけなのに
あまりの寒さで、遭難した気持ちになる。

この寒さは異常だ。

あまりにも寒すぎて、ふとこの寒さをどこかで体験したことがあるなと走馬灯が点滅する。

あぁ、そうだ。

卒業旅行で行った函館の寒さと同じだ。

つまり今は千葉ではなく、ここは函館だ。

いや、落ち着け、落ち着け。

寒すぎて感情にバクが発生してる。

実は、今から向かうスーパーはマルエツじゃなくて、セイコーマートなんじゃないかと本気で心配になる。

おかしい。明らかにおかしい。

耳や手の冷たさが尋常じゃない。
何だこれは、ここはやっぱり函館か。

近くのマクドナルドもラッキーピエロに変わってるんじゃないか。

いや、それはちょっと嬉しいな。

あまりにも寒すぎて、徒歩5分ぐらいのマルエツが徒歩15分に感じる。

そして道ゆくもの全て北海道に例えてしまう。

あまりの寒さに意識が、3月の函館にタイムスリップしてしまう。

なんなんだ、この寒さは。

その後、何とかほてほての身でマルエツに辿り着き、キンキンに冷えたアルコール消毒をしてから無事にマルエツに入った。

ここは、天国か。

初めてマルエツの温もりに感動を覚えた。

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