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≪Sound Travel LOG≫ in 琵琶湖疎水(2020/11/24)

あけましておめでとうございます!Yuriです。
2021年1発目のリリースは琵琶湖疎水で録音したアンビエントから。

今日はその早朝の疎水サンプリング記録&南禅寺も別日に行ったのでご紹介します。

琵琶湖疏水とは?

琵琶湖の湖水を西隣の京都市へ流すため、明治時代に作られた水路。国の史跡に指定されています。

今回は、京都市営地下鉄東西線 蹴上駅~南禅寺水路閣あたりでレコーディングしてきました。

蹴上発電所導水管

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この2本の導水管は、日本初の事業用水力発電所である蹴上発電所へ、琵琶湖の水を現在も送り込んでおり、最大4,500kWの発電が行われています。
発電所敷地内には、第1期を経て、現在は第2期と第3期の建屋の姿が残されています。
建設当初の明治28年(1895年)に、日本で最初に路面電車を走らせ、都市交通機関の動力源として、地方行政の見本となった功績は極めて大きな意義を有するものでした。
https://biwakososui.kyoto.travel/midokoro/215

周りの植物が生い茂っていることもあってか、「天空の城ラピュタ」みたいな雰囲気。
早朝は車も少なく、水と鳥の鳴き声が良く録音できました。

疏水分線

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ここは南禅寺の裏山あたり。
銀閣寺の近くにある「哲学の道」もこの区間のなかの一部なんだそう。

落ち葉とコケのジュータンを歩いて、水と山の自然の音を採取しました。
夜明けまではかなり暗そうなので、ライトなどをしっかり持っていくのがおすすめ。

南禅寺水路閣

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散策しつつ、人が多くなる前に水路閣までとりあえずショートカット。
フォトジェニックなスポットとしても有名で、アーチ型橋脚のレトロ感のある水道橋です。

疎水が南禅寺境内を通過するため、周辺の景観に配慮して田辺朔郎によって設計、デザインされました。

全長93.2メートル(幅4メートル、高9メートル)レンガ、花崗岩造り。風格のある素敵な建築です。

ドラマの撮影でもよく使われており、この日も朝8時前でしたが先客(カメラマンやアー写撮影していたバンドマンなどなど、、、)がちょこちょこおりました。
がっつり撮影で使いたい場合は平日のもっと早い5:00~6:00とかがおすすめかも。

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駅方面に戻りながら、放水口の水の音などもサンプリング。
たしか、ここは蹴上疏水公園のところから。

この公園には田辺朔郎の銅像も建てられています。彼は琵琶湖疏水建設工事の主任技師として活躍していたそうです。

そして、琵琶湖疏水の建設工事中に事故や病気による犠牲者を追悼するための石碑もあります。大規模な建設工事のため、多くの殉職者が出たそうです。

桜の季節にはお花見をしたり、水の音が聞こえるのどかな場所ですが、壮大な日本の歴史のある場所となっています。

蹴上インクライン

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疏水の上流と下流の間にある約36mの高低差を、疏水を行き交う舟が乗り越えるために設置された傾斜鉄道跡。

線路沿いにはソメイヨシノやヤマザクラが植えられており、春にはお花見スポットとしても有名です。

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朝日がまぶしい・・・
石の上を歩いたり、水と車のはしる音もサンプリングしました。

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ねじりまんぽ

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蹴上インクラインの下を通る南禅寺に向かう歩行者用トンネルです。
おもしろいのは、渦を巻くような形で螺旋状にれんがが積まれているところ。

上を走るインクラインの鉄道の重さに耐えられるよう強度を出すため、こんなねじれた形に積み上げられたといわれています。

あと「まんぽ」とはトンネルを意味する古い言葉なんだそう。

南禅寺

おまけで視察のときに訪れた南禅寺もご紹介。

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臨済宗・黄檗宗(禅宗のこと)に15ある本山のうちの一つ。南禅寺派の大本山。 (詳しくは:http://www.nanzen.net/about.html

南禅寺でも特に有名な建造物が「三門(天下竜門)」です。

三門とは、仏道修行で悟りに至る為に透過しなければならない三つの関門を表す、空、無相、無作の三解脱門を略した呼称です。山門とも書き表され、寺院を代表する正門であり、禅宗七堂伽藍(山門、仏殿、法堂、僧堂、庫裏、東司、浴室)の中の一つです。南禅寺の三門は別名「天下竜門」とも呼ばれ、上層の楼を五鳳楼と呼び、日本三大門の一つに数えられます。http://www.nanzen.net/keidai_sanmon.html

さらに「知恩院」、「仁和寺」とともに「京都三大門」に数えられるなど、日本を代表する名門です。日本最大級の高さを誇ります。

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拝観に600円を志納して、楼上に上がることができます。
階段はちょっと急なのでお気を付けて。履物は脱ぎますが、滑りにくい靴下がおすすめ。

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高さは22メートル。上層の楼「五鳳楼」からは京都市街を一望できます。
京都は建物の高さが低いこともあって、とっても見晴らしがいいです。

歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」で、石川五右衛門の名台詞「絶景かな、絶景かな」は、この三門からの満開の桜の景色を見て発しています。


向大神宮

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今回スキップしてしまった神社。蹴上駅をでてすぐに鳥居がありましたが、本堂はさらに奥の方みたい。

伊勢神宮と同じく「天照大御神」が祀られており、古くから「京都のお伊勢さん」と呼ばれている向大神宮(ひむかいだいじんぐう)。

第23代顕宗天皇の御代に筑紫日向の高千穂の峯の神蹟を移して
創建されたと伝えられています。

駅から少し離れているうえに、他の南禅寺などの観光スポットとは逆方向にあるため、穴場な感じのスポットだそうです。紅葉も綺麗にみえるそうなので、次回行ってみます。

http://www12.plala.or.jp/himukai/

ご高覧ありがとうございました。
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