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#ゆりあメキシコの思い出(2)~主食~

メキシコの名物と言えばどんな食べ物を思いつくでしょうか?
タコス、ブリトー、サボテンステーキ…色々ありますよね。

今回は、主食であるトウモロコシで作るトルティージャのお話です。

メキシコでは、大概のレストランで注文をすると、
どの料理にも丸い篭に布で包まれた温かいトルティージャがついてきます。

想像するトウモロコシとはちょっと異なっています。

日本では、
蒸してすぐ食べることのできる白や黄色いスイートコーンが主流ですよね。

あのトウモロコシで作れるものではないんです。

私もびっくりしました。

トウモロコシは南米で、黄色以外にたくさんの色や種類があります。
赤や紫、紺色などがあり、世界基準ではざっと200種類を超えるそうです。

特にトルティージャに使われるトウモロコシは、
全く甘くないですし、そのままで食べるとおなかを壊してしまいます。

友人の親戚の家に遊びについていったとき、
偶然にもトルティージャを作る機会に恵まれました。

そして、焼いているところを撮ってもらいました。
Comal(コマル)と呼ばれる窯で焼かれているトルティージャです。

トルティージャとそれを焼くかまど「comal」

このように焼かれる前に、
トウモロコシは以下の手順をくぐり抜けています。

十分に乾燥させたあとで、
石灰水に何時間も漬けて柔らかくほぐし、
つぶし、余分な皮などを取り除き、マサと呼ばれる粉にします。
そこから、こねて、まるめ、丸く薄く延ばし、焼くのです。

日本のメキシカンレストランで出てくるトルティージャは、
小麦粉で作られているものが主流で、
スーパーでもなかなか見ることがありません。

その名前で、赤くて辛いチップスを想像する人もいますよね。

メキシコで初めて食べた時、その違いにとても驚いたのを覚えています。

味や香りの癖は人を選ぶかもしれませんが、
慣れるとこれ以外トルティージャではない!と思うほど好きになります。

想像しただけで、あの濃い香りを口いっぱいにほおばりたいです。

トルティージャの話はもう1つあります。

メキシコシのレストランでは、
トルティージャとメインが運ばれてきて
そこにきちんとナイフとフォークが添えられてきます。

友人の親戚の家はカトラリーは置いてあります。
が、使いません。

キレイにちぎって、
トルティージャを使って器用に食事するのです。
見ていたらやってみたくなりませんか?なりますよね。
一週間の滞在で、結構トルティージャ使いとして上達したはずです。

タコスの皮、トルティージャ。
主食であり、食事をするときにはスプーンのような役割を果たし、
お皿に1滴も残さずに食事をすることのできる食べ物です。

そうそう機会はないかもしれませんが、
チャンスがあれば深く味わってみてください。


ゆりあ(#ゆりあメキシコの思い出 2023.11.26)

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