モハメド・アリ「キンシャサの奇跡」絶対王者を倒した伝説の戦術とは?
何げにテレビのスイッチを入れてみたら、ちょうどCSで放送されている「ボクシングレジェンド」という番組が始まるところだった。
この番組は、過去に行われたボクシングにまつわる伝説の一戦を紹介していくという企画なのだけれど、特にボクシング好きというわけでもないボクでもついつい魅入ってしまうほどのコアな試合が放送されていて、とても興味深い。
今回は、『モハメド・アリ』特集。取り上げられた試合は、1974年10月30日にアフリカザイールの首都キンシャサで行われた世界統一戦。対戦相手は、当時無敵の絶対王者ジョージ・フォアマンだった。
モハメド・アリは3年7ヶ月のブランクののち、着々と復活の道を歩んできたが、1973年には試合中に顎を折られ手痛い1敗を喫している。
当時の年齢は、アリが32歳なのに対し、フォアマンは25歳。フォアマンは、『象をも倒す』と言われる強烈なパンチを武器とし、戦前の予想では誰もがフォアマンの勝利を信じて疑わず、さすがのアリといえども如何にして初のKO負けとなるかに注目が集まっていたらしい。
しかし、この『地球上最強者決定戦』と呼ぶに相応しい世紀の一戦に、アリは誰もが想像しえない戦術を用い、無敵の絶対王者フォアマンから劇的な勝利を収めるのです。
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