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ローライ35Sを持ってあちこち走る〜小さなフィルムカメラの楽しみ

15年ぐらい使ってる小さなフィルムカメラ、ローライ35S。作られたのは40-50年ぐらい前。

小型でかわいい外観、手に持つと思いのほかズシリと来る存在感、そして目測で露出もシャッタースピードも手動という潔さ。この数年、ランニングや山歩きに持ち出して使う「ランxローライ」を楽しんでいます。

汗をあまりかかない時期はジップロックに包んでポケットに。春と秋はショートパンツの腰に小さなポーチを付けて。

走ると手のひらまで汗だくになる真夏は、さすがにランニングには持ち出しません。でも、年に10か月は楽しむことができます。

特に20-30kmぐらいのロング走をするとき、この「ランxローライ」はとても楽しい時間になります。2時間とか3時間かけて走る中でいいなと思った景色を、お気に入りのフィルムカメラで写せるから。

背中のリュックを下ろしてヨイショとカメラを取り出すのでなく、短パンの尻ポケットや腰回りのポーチからサッと出し入れできることが重要です。この感覚、長い距離を走る方にはわかりやすいかと思います。補給食を食べるときと似たようなものです。小型で比較的軽量というローライ35の強みを最大限に生かせるのです。

ランxローライでは、こんな写真を撮ってきました。

川沿いの道
冬の夕方
ハイウェイを見下ろす
山道をゆく
田植えの後

このところ続くフィルムと現像料金の値上げは、フィルムカメラ好きにとっては大変な逆風です。それでも、昔つくられた精巧で存在感のあるカメラを手に写真を撮るのは、現像するまで結果がわからないという過程を含め、やめられない魅力に満ちています。シャッターを切る回数は減ったとしても、ランxローライは何としても続けていくつもりです。

ローライ35をランニングに持ち出すためのいくらかの装備は、こちらをご覧ください。

〈余談〉
ローライ35シリーズの魅力は、使って楽しいこと、しっかりしたレンズが付いていることに加え、カメラ自体がいい被写体になることです。ランxローライでいろいろな場所に持ち出した際、ローライ35Sで写すだけでなく、ローライ35Sを写すということをよく行っています。それを後で見返すのも、また楽しいのです。


いただいたサポートは、ローライ35Sやローライフレックス2.8Cなどで使用するフィルムの購入や現像などに使わせていただきます。