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ローライB35と夏の前後を走る
半世紀ほど前に作られた、小型で可愛らしいフィルムカメラ・ローライ35シリーズ。ランニングに持ち出して気に入った景色で写真を撮る「ランxローライ」を数年続けています。
季節を問わず楽しみたいところですが、厳しいのは真夏。手のひらまで汗だくになるような時期は、さすがにカメラを傷めそうなので控えます。
なので、ローライ35で撮れるのは夏の前と後。シリーズの中でも軽量な「ローライB35」で撮った写真を紹介します。
ローライB35とは
ローライB35は、ローライ35シリーズの「廉価版」として1969年から数年間生産されたモデルです。
オリジナルのローライ35よりも簡素なレンズ、スローシャッターがない、内部の部品に金属でなくプラスチックが多く使われている、といった特徴があります。
廉価版とはいえ、手抜きされているとか作りが悪いといったことは全くありません。たしかに、両方使うとシャッター音やフィルム送りなどの操作でB35に「プラスチック感」を感じます。でも、ちゃんとしたコンディションの個体ならまだまだ現役として使用できます。
重量約250g, ラン用フィルムカメラとして理想の軽さ
私はブラックのローライB35を使っています。結構使い古されたもの。でもちゃんと動きます。ローライ35シリーズは「ブラック」と、銀色主体の「クローム」があります。ブラックはシャープな、クロームは可愛らしい印象です。
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自分にとっては、15年ぐらい前に入手したローライ35Sが第一の相棒ではあります。でも最近ランニングにはB35を持っていく機会が増えてきました。軽いからです。
サイズはB35と35Sでほとんど変わりません。でも重さはB35が約250g。100g以上軽いのです。
ポケットや腰のポーチに入れて走るとはっきり違いを感じます。B35だと腰回りの負担感や揺れ方が少ないです。
ローライB35で撮ったラン中の写真
ここからは、ローライB35でランニングの途上に撮った写真です。フィルムカメラだと、撮ったときの記憶がより鮮明に蘇ってきます。
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![](https://assets.st-note.com/img/1695538786617-sl9UK1H2Sz.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1695538850352-9RMMp0vLCx.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1695538892518-vDzesJtxdX.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1695538941508-DYEaP9V4I6.jpg?width=800)
撮るのが楽しいカメラ
ローライ35シリーズは、ランニングも山登りも街歩きも、ポケットやカバンにちょこっと入れて連れ出すのにすごく向いています。大きく重い荷物を持ち歩きたくない私でも、ローライ35ならほとんど気になりません。
ランニングに使おうとすると、レンズ保護や汗を防ぐことに留意が必要です。こちらに対策をまとめています。
今回写真を載せたローライB35に使われているトリオターのレンズは、カラーだとはっきり発色するように感じます。この雰囲気、私は好きです。
使用フィルムは、KODAK GOLD 200。
ローライ35シリーズのモデルによる違いや使い方をまとめた書籍というのはなかなかありません。絶版で中古本を探すことになりますが、『使うローライ』はローライの二眼レフ(これがまた本当に魅力的!)とローライ35シリーズについて色々と記されています。興味がある方には面白い本だと思います。
いただいたサポートは、ローライ35Sやローライフレックス2.8Cなどで使用するフィルムの購入や現像などに使わせていただきます。