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イタリア オリーブ日和

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「イタリア オリーブ日和」では、ありふれ日常の中で、どんな天候に晒されても、どんと構えているオリーブの木々に囲まれたオリーブ畑で、その時見たもの、感じた事をつらつらと書き綴ってい…
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#お金について考える

オリーブオイルの値段について、もう少し考えてみた。

オリーブオイルの値段について、もう少し考えてみた。

先日の、この記事の後、
興味深いコメントをいただいたので、もう少し考えてみた。

「500mlで、850円」

イタリアでよく、論議を生むオリーブオイルの金額は、「1リットル5ユーロ」。
まあ、似たようなものかもしれない。
この金額で提供できるものならしてみたい気もするけれど、
小さな農家でかかる経費は莫大で
とてもじゃないけれど、出来そうにない。

で、どのような内訳になったら、
この金額を絞り

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オリーブオイルの値段の本当

オリーブオイルの値段の本当

先日、知り合いに聞かれた。
「レストランで扱っているオリーブオイルが500mlで850円って、値段的にどうですか?」

500mlで850円…

暫し、思考が止まる。
ユーロにしたら、5ユーロちょっと。安すぎないか?
オリーブオイルの中でも高いと評判のトスカーナに居るから、そう思うのだろうか。
いくら大量に輸入したとして、その金額は、トスカーナの標準的なオリーブ農家が作るオリーブオイルの金額からい

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どんどん値上がりする中で…

どんどん値上がりする中で…

1月も中旬が過ぎ、オリーブオイルの販売が少しずつ落ち着きを見せ始め、代わりにやってくる支払いのあれこれ。
搾油の料金、配送料、忘れそうになるけれど、会計士にも払わなくてはいけない。
請求書を見ると、今年もやっぱり、値段が上がったなぁと思う。
高くなる一方。
これからこの先、上がることはあっても、下がることはないのだろうかと、思ってしまう。
そこのところを、なんとか抑えたい。

まだ、今年度のものを

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金額と価値

金額と価値

11月6日。
今年の搾りたてエキストラヴァージンオリーブオイルの販売を開始した。
いつもより、遅めの収穫だったから、オリーブオイルを搾り取ってから販売まで1週間に満たないという最短の販売開始だった。

自然から出来るオリーブオイルは、当たり前だけど、機械で生産するようにはいかない。
「いつ頃、できますか?」の問いに、きちんと応えられなかったのには、そういう事情がある。
だから、毎年、その味も微妙に

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