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いつまで、何をして、何のために働くか?

お正月に年金定期便のお知らせが来たので、久々に、つまり昨年のお正月以来かと思いますが、年金ネットにログインして内容を確認しました。

昨年、60歳になったので国民年金の保険料支払いはありませんでしたが、数か月社会保険に入っていたので厚生年金保険料の支払いをしました。だから、当然、受取額も上がっているかな?と期待してチェックしてみたところ、なんと、保険料は払ったけれど受取額は微減…。

それで、受け取り年齢の延期チャートで、いつまで延期したらどれだけ受取金額が増えるのかを確認してみたりして。
結論としては、75歳まで延期すると、ようやくギリギリ生活できる金額が受け取れそう…、でもそれまであと14年、どこで何をして働く?と思いつつ、ログアウト。

でも、75歳まで延長してなんとか生活できそうなのは、あくまで現時点での見積もりなので、あてにはできないですよね~、だってこの1年でも保険料払いこんだにも関わらず、受取(見込み)額が減っているくらいだから。

なんて思ってスタートした今年のお正月ですが、今朝のNHKニュースで「70歳まで就業機会確保 対応済み企業は27.9% 前年比増 厚労省」と言ってました。

なるほど、人手不足もあるでしょうけれど、年金制度も崩壊しかけているわけなので、少しでも多くの人に、出来るだけ長く、受け取る側より保険料払う側になってもらう必要がありますよね。かなり差し迫った必要だと思います。


自分の父親のことを思い返すと、55歳定年の時代でしたが、ちょうど父が会社にいる間に1年ずつの定年延長が始まり、父はちょうど60歳定年にあたりました。延長後の最後の5年は嘱託として現場を離れ(現役時代は工場勤務)事務方の仕事をしていました。もともと労働組合の仕事(詳細は不明)を長くしていたし、数字が得意だったので、事務所の仕事もけっこう性に合ってはいたようです。

65歳以降は自治会の役員とか趣味の釣りとか、自治体の農園に申し込んで野菜作ったり、いろいろ活動していました。仕事によると思いますが、充分余力があって働けそうな感じだったように思います。うちの場合は、その頃、私も近所に住んでいたので、かなり娘の面倒を見てもらい、シングルマザーのフルタイム勤務の私としては助かりました。小学校の、9月1日の防災の日のお迎えはすべて、病院の通院、あるいは突発で病院に連れて行く、なんて時にもお願いする前に自ら申し出て率先してやってくれました(孫娘一人だったので、特別に可愛かったのだろうと思います)。他にも夏休みの海水浴やディズニーランド引率、子供向け映画なんかも連れて行ってくれて、おかげで私はいろいろ免除されました…。

81歳の誕生日の後に亡くなりましたが、いろいろやっていたように見えても定年後の生活が20年というのはなかなかしんどそうだな、と傍で見ていて思いました。どう過ごすか、まったく人によるのだとは思いますが。

自分のことを考えてみれば、生活の必要があるからできるだけ働くというのが一番の理由。なにせ、年金受け取り延長75歳プランなので(苦笑)。

企業で就業機会確保の体制が整えられるのは良いことですよね、まずは器がない事には始まりませんから。

自営業や士業の方々は年齢に関係なく活躍されている方が多いと思いますが、企業で雇われる立場となると、定年超えて働く側もそれなりの心構えが必要ですよね。つまり、政治の世界なんか見ていると、長く働いてもらうことが必ずしも周囲にとって益でないと思えますので、そうならないために。

先日、娘の教会の元旦礼拝に参加した際に、牧師先生がメッセージで「動機が大事!」とおっしゃっていましたが、ここでもそれが当てはまると思います。

私の場合、長く働きたい一番の理由は生活のためですが、でもやっぱり、それだけではなくて、例えそうであっても、「人の役に立つため、助けになるため」という気持ちがなければ、あっという間に老害の張本人に成り下がってしまうと思います。特に、周りの人に喜ばれる、真の意味での「シニア人財」であるためには、謙遜な態度が欠かせないですよね…(自戒を込めて)。

ちなみに、シニア人材の理想像?と思うのが、映画「マイ・インターン」のロバート・デニーロ演ずる謙遜なベテランビジネスマンです。あんなマダムに私も、なりたい…。

もうお一方は現実世界のお手本。昨年、東京国際大学でゲストスピーカーとして講義した際に、「ダイバーシティの切り口のひとつとして『年齢』があります」と「世界最高年齢の総務課長 玉置康子さん」のことを学生さん達に紹介しました。そんな風に生涯現役であれるのが理想かな~。もし、玉置さんを目指すとするとこれからあと30年、さて何をして働くのか? 30年って、30歳から今までの年月だから、それをまたリターンするかと思うとけっこう長い…、しかも体力も落ちて来てるから補わないと…エトセトラエトセトラ。

なんて考えながらの3連休初日。まずは目の前の仕事を誠意をもってきちんとしていくことかな。だって、先のことはわかりませんし、イエス様もこうおっしゃっていますから。

ですから、明日のことまで心配しなくてよいのです。明日のことは明日が心配します。苦労はその日その日に十分あります。マタイの福音書 6章34節

何年後にこんなマダムになっていられるか?!


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