love

Tシャツの胸の部分に文字が刺繍されている

l

o
v
e


loveか..

「聞いてる？」

「うん」

「岡田くん　かっこよくない？
　彼女いるんかな〜」

「どーかなー
    いそう　かわいい子と付き合ってそう
    ってか前言ってた人とは別れたん？」

「別れてないけど

   なんかつきあってみたら仕事のことばっか考えてる感じのひとだったんだよねー
　年末ぐらいに別れようかなっておもって」

「年末？　まだ半年もあるじゃん」

「クリスマスプレゼントはもらってからにしようかなーって」

「かしこ！」

「あーまじであんな仕事人間とおもわなかった
   “ひとりみ”みたいじゃない？さみしー」

「たしかになー
　周りみんな彼氏できたもんなー　わたし以外」

「ねぇまじで寂しくない？
　せめて動物とかかったら？

   まって、、！みてよこれ 実家のチロちゃん！」

「！　かわいい」

「でしょー！ 全然あってないけどね」

「何才くらいなん？」

「えー何才だったかな

  しかもなんか
  今度ひとの家の子になっちゃうんだって笑」

「？　ひとにあげるの？」

「なんかママがペット不可のマンションに引っ越したいんだって」

「へー　　なんで？」

「えー？ なんかー 近所のワンちゃんの声とか結構うるさいしエレベーターに毛とかいっぱい落ちてるの見るのももうイヤになったらしい笑」

「えー　すごいな


　みつかってよかったね、

　もらってくれる人」

「ほんとそれね

　チロちゃん しあわせになってほしい


　あー

　ってかさー
　まじで出会い欲しいよなー

　あ！合コン企画してよ！

　男友達多いじゃん」　

「あー
　合コンねー

　ってかそのTシャツどこでかったん？






   めっちゃかわいい」

　　　　　　　　　　　

完